短編
□等身大のわたしを
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※ヒロイン年上設定
さつきにうだうだ言われて仕方なく部活に参加した今日…といってもミニゲームもテキトーに流すくらいだが。
だりーだりー言いながら参加していると普段部活では聞くことはないが馴染みのある凛とした声が入り口から聞こえた
『あ、今吉ー。青峰、来てる?』
「おお倉か。来とるでー珍しく」
『ほんと、珍しいわね』
入り口で主将とくっちゃべってるのはオレの彼女ってやつで。
何かムカついたからミニゲーム途中放棄してアイツの元に向かった
後ろで若松サンが喚いてたけど知るか
「何でいんだよ、智咲」
『あら青峰。ゲーム中じゃなかったの?というか"先輩"くらい付けなさいよね。…ちなみに今日は生徒会の仕事があったからついでよ、ついで』
「別にいーだろンなモン。つーかゲームとかだりーし」
『…はぁ。要するに抜け出してきたのね』
「ほな、ワシが青峰の代わりに出るとしよか。青峰のこと頼んだで、倉」
主将の言葉になぜかアイツが申し訳なさそうにしたのが更にイラついて周りからの視線なんかお構い無しに壁に追い詰めてやった…が、この態度だ
『何よ』
「つれねーこと言うなって。で、何の用だ?お前忙しいんじゃねーの?」
『お前…って自分で考えなさい!今日は何月何日?』
「あ?…あー、何だっけ?」
『誕生日よ誕生日!青峰の!本人が忘れてどうするのよもうっ』
あー言われてみりゃ誕生日だったな、そういやさつきも朝キーキー言ってたっけか。
つかキッとオレを睨むコイツはオレからすればどう見ても上目遣いにしか見えねんだけど…
気の強ェ女は嫌いじゃねーしむしろ堕とし甲斐があるっつーモンで、コイツ…智咲はオレにとっちゃそりゃあかわ……、なんでもねェ
「で、何かあんの?プレゼント的な」
『な、いわよ…!ちょっと聞きたいことがあっただけ』
「んだよ」
『今日………何、食べたい…?』
は。
一瞬思考がフリーズした。が、これは智咲が晩飯を作ってくれるとわかった瞬間ニヒルな笑みを浮かべたのが自分自身でもわかった
さっきとはうってかわって顔を赤くしてしおらしくなった智咲に追い討ちをかけるように耳元で「お前が食いてェ」と呟いて耳を甘噛みしてやるとみるみるうちに真っ赤になりやがってやんの…マジ誘ってんのかコイツ
『〜〜っばか!もうっ真面目に練習出て早く帰ってきなさいばか大輝!!』
「へーへー。んじゃ、コレはありがたく受け取っとくぜ?」
『っ勝手にしなさい!じゃあねっ』
一気に捲し立てた時に投げつけられた小さなラッピングの袋に添えられていたカードと踵を返してずんずんと体育館の出口に向かう智咲を見てオレも久々に本気出すか、なんて思いながら主将に交代を告げた。
"誕生日おめでとう!
バスケしてる大輝が大好きです! 智咲"
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ハッピーバースデー峰(*^^*)←
…書けました!
課題を犠牲にしましたが!おい
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