ワンピ
□異世界さんこんにちわ
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「ここ、何処」
真っ白な天井を見て、そう呟いてみる
つい最近この言葉を言った気がするけど、それはどうでもいいのだ
寒気だるさ吐き気が耐えられない
誰か助けておくれ
と、そんな事を願っていたからなのか?
ドアの向こうから誰かがやってきた
「あら、起きたの?って、貴方大丈夫!?」
「んー、どちらかというと死にそうですかねー…………、…・・・」
「チョッパアアアアア」
私の様子を見にやってきてくれた方が、ドアを勢いよく開け、私が死にそうなところをドクターを呼んでもらい助けられました
「どうだ?もう大丈夫か?」
「うんうん、さっきよりは随分と楽になったよ―。君のおかげだね―ありがとー」
「お、おう!俺はドクターだからな!」
少し棒読みに褒めると、照れたように、というか完全に照れるドクター
うん、可愛いねぇ
こう、小動物は可愛がりたくなるよねぇ……
「もう少ししたらご飯持ってくるからな。それまでは安静にしてろよ…絶対だぞ!」
「はーいはい。分かりました」
口うるさいドクターが部屋から出て、女性と二人っきりになり、しばしの沈黙が空間を埋めた
何これ
「そう言えば、私の名前を言ってなかったわね、私はナミよ。貴方は?」
「ナミさんですか。私は白蓮 リハクと申します」
「リハク、ね。貴方、どうしてあんな何も無い小舟に?」
全く意味が分からないわ
といった顔で見られる
いやー、それは、あれだよね、私も全く分からない
四月一日の考えていることが分からないよね
「あー…うーん…ちょっとした知り合いに、遠くに連れていって―って言ったら、なんか気がついたらあの状態に?」
「その知り合い、あんたの事嫌いなんじゃない?」
「ははっ、それは傷つくな―」
ぶっちゃけそんな知らない人に嫌われるのは傷つきますよねー
「私からも質問二つよろしいですか?」
「ええ。何?」
「さっきのドクターって何かな」
「…チョッパーは、悪魔の実のヒトヒトの実を食べたトナカイよ」
「トナカイでしたか―」
いや、その、ね、気になってたのですよ
それにしてもトナカイか、見えないな
「あとひとつはね、君らってどういった組織の人たち?」
「どういった組織って…海賊よ」
「海賊…」
ナミの言った海賊に、少なからず驚く
日本じゃ海賊なんて居なかったし、今まで海賊なんて見たことも無かったからね
それにしても、ドクターの悪魔の実ってなんじゃそら
聞き慣れない単語に、思考の旅に出る。
んー…突然の海、悪魔の実、喋るトナカイ、海賊…
こりゃ、異世界かね
異世界にしちゃ、ちょっと対価が釣り合わない気がするけど…ま、大丈夫なんだろう。うん。
考えを整理して、一つの答えにたどり着く
「ナミさんやい、」
「何?」
「島に着くまで乗せて行ってくれないかい?」
「取り合えず、船長に聞いてみたら?」
なんて無責任な
2
異世界さんこんにちわ
。