星座たちの気まぐれ
□季節が通り過ぎて行くのは早過ぎて
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1年が過ぎるのはあっという間で今年も自分のことが何一つ分からずに1年がたった。
今はもうすぐ始業式が行わる、3月末。桜が美しく咲き誇っている。
今日は久しぶりに街に買い物に出た。
前から貯めていた貯金がたまって小さいけれど天体望遠鏡を買った。
私の周りはどうやら忙しそうで誉も琥太にぃも一樹も家の事情やら
これからの入学式の準備やらに追われていたから声をかけないで街に出た。
私が病弱なのを知っているこの3人が知ったら怒るのだろう。
だから今日のことはあの3人に秘密だ。
いつか一人で…誰にも迷惑を掛けずに生きてけたら…
それが私の憧れだ。
もうすぐ学園の校門に着く。
いつものミュージックプレイヤーでお気に入りの曲を聞きながらバス停から歩く。
「……ぇ」