報われない愛。

□5話。
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ギグルスの家。
女子会というやつに誘われた。
最年長なのが気にかかる。



「フリッピーの何に惹かれたの?」


「えっ?」


「ほら、例えば…身長?」



フリッピーのいいところかぁ。
言い出したら止まらないよ。
ギグルスが笑う。



「うーん…。一番に優しいところ。」


「うんうん。」


「かっこいいし、料理上手だし、笑顔が可愛いし。」



恥ずかしがりやだし。
ダメだ私。
またフリッピーに会いたくなっちゃった。
一日も会わなかったらだめになる。



「今までが嘘みたいに楽しい。」


「青春だねぇ。」


「ギ、ギグルスは?」


「私?私は普通かな?」



カドルスはどうしたんだろう。
ギグルスはいろんな人と歩いてるよね。



「ペチュニアは好きな人とかいないの?」


「私は別に…。」


「綺麗好きな人がいいよね。」


「そうね。そこからね。」



うんうん。
個性豊かだ。
ギグルスが思い出したかのような声を上げる。



「何?」


「明後日、フリッピーの誕生日だよ!!」


「えっ?」


「ナナは何か用意した?」


「ごめん、初耳。」


そっかぁ、何欲しいかな。
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