人を好きになる事は…とても苦しい…。それがあの栗鼠だから尚更。
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「今日もボスのために仕事して来たのか??」
会川は冷たい態度で目の前に座る栗鼠に話かける。
「えっ…あ…ああ。」
照れくさそうな態度で返された言葉に胸が苦しくなり会川は栗鼠から目をそらす。
「あいつ等と絡むなって言ってんのに。」
「俺はそうするしかねぇから。ごめんな。会川。」
『そんな風に謝られても困るのにな。』
罪悪感がこみ上げてくる。笑いながら話す栗鼠に会川はまた胸が苦しくなる。こんな風に笑わせたいワケじゃないのに…。
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栗鼠に好きだって感情を抱いてからはマスクがかなり役にたっている。栗鼠の喜んだ顔を見るだけで自分まで嬉しくなってしまう。そんな時などに顔を隠してくれる。
「会川!!」
学校を目前にして後ろから声がして会川は振り替える。
「栗鼠??どうした??」
「弁当。しかも俺が作ってやったぜ。」
「弁当…俺のために??」
「お前以外に俺が誰に作るんだよ。あっ!?勘違いすんなよ!!今日はたまたま自分に弁当作って時間余ったから会川の分も作っただけで…」
会川はマスクを外して栗鼠ににっこりと微笑む。
「サンキューな。栗鼠!!」
「う…うん。」
「また作ってくれよ。時間余った時にさ。」
照れながら会川は言う。
栗鼠も顔を赤くして微笑む。
「作るよ。また!!」
キスをしたい衝動を押さえて会川は目をそらした。
会川はマスクをつける。
今日もマスクは必要。
☆☆☆
…後日
「見ろ♪会川!」
「五個も弁当作ってきたのか!?」
「だってお前嬉しそうに食べてたから…」
「バカだろ」
↓
『めちゃくちゃ可愛い!!』
(´+ω+`)
「ごめん!!嬉しいよ。栗鼠!」
「そっか☆良かった☆」
『けっこう打たれ弱いよな…栗鼠って…』
††