会川は授業中なのに今日も弁当を食べている。
それをチラチラみながら栗鼠も勉学に努める。といっても栗鼠も真面目には見えない態度でボンヤリと聞いていた。


チャイムの音が聞こえるとざわざわと周りの生徒が動き出した。

「会川。やっぱりアレするのか??」

『アレ??』

栗鼠は会川に話しかけている生徒の会話に耳をすませる。

「勿論。アレをしなきゃ俺じゃねぇだろ??」

「やっぱり凄いぜ。会川。」

「お前等も来いよ。」

『こんな風に会川の情報を聞く俺ってなんなんだ…』

栗鼠は席から立ち上がった。

「栗鼠。帰るのか??」

会川が栗鼠の肩に手を置き動きを遮る。

「うん。あのさ…会川…」

「どうした??」

「あ…「会川遅れるぜ!!」

栗鼠の言葉は生徒の声に消されてしまい栗鼠は舌打ちをこらえる。

「どうしたんだ??栗鼠。」

「いや何でもねぇよ。あいつ等呼んでるぜ。行けよ。たいした用じゃないし。」

「そっか…。あっ時間ギリギリ!!今日お前の家行くからその時話せよ。じゃ行くから。」

…(´+ω+`)

『しょうがねぇか…家帰ってオムライスでも作って食うか…。』

☆☆☆


家に帰ってから何時間たっただろうか…栗鼠はそんなことをボンヤリ考えながら体を起こす。どうやら寝ていたらしい。
時計を見ると午後9時…かなり寝ていたようだった。

どうやら会川はまだ栗鼠の家に来ていないらしい。

『今頃…会川のやつ何やってんだろう…てかアレって何だよ…』
ドンッ、ドンッ

ドアを叩く音がした。

栗鼠の顔がパッと明るくなったのもつかの間、唖然とした栗鼠がそこにいた。

☆☆☆


「会川〜!!お前酒飲んできたな!!」

「そんな驚くアレでもねぇだろ??」
「もしかしてアレって…酒飲むことだったのかよ!!」

「それだけじゃねェよ…先生におごってもらうんだよ…すげェだろ…」

顔を赤くした会川は栗鼠にアレを説明し始めた。毎月やる先生をはめる楽しい会がアレらしい…ちょうどNが入るから…とか会川は笑いながら語った。

「くだらねぇぜ。」

「だからお前を誘わなかった。でも貧乏人なんだからさ…おごってもらうの悪い話じゃねぇだろ〜??」

「貧乏人ってお前の口の悪さには驚くな…会川じゃなかったら呪い殺してやってるぜ…。」

いきなり視界いっぱいに近づく会川。

「会川じゃなかったら…ってことは栗鼠って俺のコト好きなのか??プッ…そんなワケないか!」

「パ…パートナーとして好きなんだよ!!」

「ふ〜ん。じゃ今度は…さ…二人だけで酒でも飲むか…パートナーなんだし…。………。」

ドタッ

栗鼠の膝に倒れこんで来た何かに目を向けると目を閉じた会川がいた。

『パートナーでも俺全然いいや…会川の側にいれるなら…酒飲みたいし…。お前と…。会川。』

栗鼠はにっこり笑って会川の頭を撫でる。会川はぐっすりと寝ている。

☆☆☆

…後日

「お前と二人で酒なんかしたらしんみりしそうだから絶対無理だし!!」

と…酒から回復した会川が顔を赤くして怒った。




††

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