book ginntama
□君に届くまで・・・。
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「銀さん。明日何の日かわかる?」
私は今、銀さんを誘って二人で食事中。
とは言っても、友達として・・。
「あ?何だっけ?」
ズキッ
胸が痛むよ。
君は私なんかを見ていない。
「私の誕生日だよー。もー忘れないでよねー」
必死に笑顔を作る。
溢れる涙を抑えて・・。
「マジかっ!?じゃあプレゼントか・・・。何が良い?リコ」
「・・・銀さんの心」
いい加減、こっち向いてよ。
「え?何か言ったか?」
なかなか届かない気持ち。
どうしたら、届くのかな?
「どうした?固まって」
「あっ!ごめん、なんでもないよ!」
告白なんて、できっこない。
今は、この関係で十分。
と言うより、これ以下になりたくない。
「じゃあプレゼントはお楽しみな」
「え?」
「楽しみに待ってろよ」