アーマードコア4 一羽の鴉

□出会い
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出会い
何もない荒野の中、トレーラと数台の車が走っている。トレーラの運転席には2人の男女がいる。男のほうはクルト・イフェネルト。コロニーアナトリアの教授である。女のほうはフィオナ・イフェネルト。クルトの娘である。
「ねえ、お父さん、本当に近くに戦闘があったの」
「ああ、ネクストとノーマルの戦闘だ」
ネクスト。それは企業の最新兵器。7年前に発見されたコジマ粒子を動力にしている新型ACである。ネクストの戦闘力は平均的なACをはるかに凌ぐ。旧世代の戦闘機で表すならF-4ファントムでF-22ラプターに挑むものと一緒である。だが、ネクストの動力、コジマ粒子は深刻な環境汚染を引き起こす有害な粒子であり、人体にも悪影響を及ばす。また、除染方法もいまだ見つかっていない。クルト・イフェネルト教授はそのコジマ粒子の環境汚染、除染方法、人体の悪影響を調査している。クルト達は今、自分たちが住んでいるコロニーアナトリアの近くに戦闘があったと報告を受け、コジマ汚染度と生存者がいないか調査を行うため戦闘があった場所へ向かっていた。
「お父さん、あれがそうじゃないの」
フィオナが指をさした方向には1機のACが倒れているのを見つけた。それと同時に大気中のコジマ粒子を測定する機材を見ると高い濃度のコジマ粒子を確認した。
「コジマ粒子の濃度が高い。間違いない、ここだ。フィオナ防護服を着なさい」
「はい」
クルトとフィオナは防護服を身に着け始める。このトレーラはコジマ粒子は入ってこないようになっているためコジマ粒子がある所にも防護服を着なくても大丈夫になっている。
「よし、行くぞ」
クルトとフィオナは防護服を身に着けてトレーラから降りた。
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