アーマードコア4 一羽の鴉

□アナトリアの守護神
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アナトリアの守護神
アレックスが意識不明から目を覚めてからはや2週間がたった。その間、アレックスは驚異的な回復力で、すでにトレーニングが出来るまで回復していた。この日はアレックスは病室内で筋トレをしていた。
「元気でなりよりだ。アレックス」
「クルトか。」
筋トレ中にノックなしに病室内にクルトは入って来た。アレックスは筋トレをやめて、ベッドに腰を下ろす。
「しかし、本当に君の回復力は驚いたよ。まさか、2週間でここまで回復するとは」
クルトはそう言いながら椅子に腰を下ろす
「昔から傷の治りは早いからな俺は」
「そうか。で、これからどうするか決めたか」
「許されるならここで住みたい」
「そうか。まっ、娘に一目惚れしたことだし」
「えっ」
アレックスはフリーズした。
「な、な、な、な、何を言っている。そ、そ、そ、そんなわけ」
アレックスは再起動するがあきらかにパニックっている。
「そんな、マンガみたいな動揺する人始めて見たな。まっ、娘に惚れたのは事実のようだな。」
アレックスの顔が真っ赤になる。
「俺の娘は確かに美人だ。いままで何人もの男が娘に惚れたが・・・」
クルトはぁーとため息をつく
「娘は超が付くほど鈍感でな。俺もその鈍感さは飽きれたものだ。だから、娘が欲しければそれなりのアタックが必要だよ。まっ、それ以前に俺の娘は誰にも渡さん。」
クルトは笑いながら言った。そして、それを聞いたアレックスは。
(それほどの鈍感なのか・・・)
とっ、心中で思った。
「で、ここで住みたい話だが、私がどうにかするよ」
「そうか。ありがとう、クルト。それと、もう一つ頼みがある」
「なんだ」
「俺のAMS適性がどのくらいあるか、調べて欲しい」
それを聞いたクルトの表情が真剣になった。
「ネクストに乗るのか。乗るんだったらここでは住まさないぞ」
「ああ、AMS適性があれば乗るつもりだ。だが、レイヴンじゃ無くアナトリアの守護神として」
「アナトリアの守護神?」
アレックスは頷く。
「そうだ、俺がこの二週間トレーニングばっかりしていたわけじゃない。このアナトリアのことを調べた。そして、調べてわかったことはアナトリアはAMSを企業に売ってその利益でアナトリアが繁栄している。そうだろ、クルト」
「ああ、その通りだ」
「そして企業がAMSを買ってるところから、企業はまだAMS技術が低いとういことだ。そして、AMSを売っている所は此処と、コロニーアスピナ。だが、アスピナのAMSは高性能だがそのかわり高負荷だ。しかし、ここのAMSは高性能であり低負荷だ。だから、企業はアナトリア製のAMSを買っていく。しかも、ここのAMSは完全にブラックボックス。そのため、企業はここのAMSは解析できなく、復元も不能。だが、企業はここのAMSが欲しくしかたないだろ。だとすると企業が取る行動は恐らく、スパイを送るか、あるいは占拠だろう。だから、俺はアナトリアの守護神としてネクストに乗る。それに、命の恩人だ、このくらいやらせてくれ」
クルトはしばらく黙り込み、アレックスの眼を見た。その眼はとても嘘を付いてるものじゃなかった。
「わかった。ネクストに乗っても此処に居てもいい。あと、お前のAMS適性はすでにわかっている」
「いつ、調べたんだ」
この二週間アレックスはAMS適性を調べる検査をやった身の思い出がない。一応検査はあったが、それは心電図、血液検査などであった。
「お前を救出した時に調べた。レイヴンだからネクストの話をしたらネクストに乗りたいだと言い出すかもしれないかと思ったからな。まっ、ネクストに乗る理由がレイヴンじゃなく、アナトリアの守護神だったのは想定外だったな」
「でっ、結果は」
「うむ、はっきり言ってお前のAMS適性は低い。ネクストを起動させるのがやっとのくらいだ。そんな適性では戦闘中は常に激しい頭痛と痛みが体を襲うぞ。それでもいいのか」
「それでもやるさ」
アレックスは即答した
「ふっ、分かった。AMSはちょうど最近作った。低負荷AMSがある。それを使おう」
「その低負荷AMSはどんな物だ」
「ふむ、この低負荷AMSは従来の者と比べれば負担が80%カットされている。だが・・・」
アレックスはクルトが言う前に先に言う
「一部マニュアルか」
「ああ、通常ブースターの出力調整やロックオン、狙撃、砲撃などの誤差修正はすべてマニュアルだ。AC乗り君みたいなレイヴン上がりじゃないと扱えない物だ。まっ、君なら使えるだろう」
「わかった。そのAMSを使わせてもらう。あと、ネクストの機体パーツのカタログはあるか?あるんだったら持って来て欲しいんだが」
「あるぞ、少し待ってくれ。すぐに持って来るよ」
クルトは病室を出て行った
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