D−grayman*長編 ―花嫁に呪いを―

□五夜目 使徒と半悪魔使徒
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それから数ヶ月が過ぎーーーーーー……








「イノセンス以外にAKUMAを倒す方法?」

「うん。」


アレンがマリと組手をしながら尋ねた。
バシッ、ビシッと鋭い音が響く。
イノセンス以外にAKUMAを倒す方法はあるのか、と。
マリが右ストレートを出しながらその問いに答える。

「自爆と共食いだな。」

「と、共食い!?」

右ストレートを受け止め、反撃に繰り出しつつ驚くアレン。
それを受け流してピタリと動きが止まる。
そして修練場を出る2人。
組手を中断して休憩に入るようだ。

飲むか?
あ、うん。

マリからお茶を貰いつつ考え込むアレン。

「心配しているのか?」

「んー…AKUMAがね……」

「え?」

てっきり、あの時助けに来てくれた緋装束やティモシー、リンク達を心配しているのかと思っていたマリはその答えに戸惑った。
それに気づかずアレンはポツリと独り言を零す。

「魂は大丈夫だったのかな……結界のせいで左眼が使えなかったから……」

「アレン……お前、AKUMAの内蔵された魂を心配しているのか?」

そう問うたマリの声にハッと顔を上げるアレン。
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