08/25の日記

22:45
睦月と如月
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「始めまして」

君のことは3分にも満たない情報の中で知り合った

それでも
どこか似たような境遇で
嬉しさと苦しみを覚えたんだっけ

君の語られる抽象は
人それぞれに違っていて

同じ様にね
深入りもせず
余計な夢物語を埋め込ませずに
僕だけの心的表像を作り上げた

僕と君は「同じ」なのか

君を知ってから生きてきた今

僕は見てしまった
自分の中を

皮膚から滲み出た「それ」を

これを知られてはならない
もし皆にこれを見られてしまったら

僕は本当に独りぼっち

そんなのは嫌

必死でタオルで擦るけど
薄れるばかりか段々と広がってって

水をかけて消そうとしても
全く以て消えてくれない

磨いても
削っても
穿っても

「それ」は少しも消えない

それはそうだよね
僕の中身なんだから

隠しきれず出てきた「それ」は
強くもない自制心を崩していく

恐れている一人
そんなことどうでも良くなるくらいに

君は

君はどうやって隠して生けたんだろう
仮面を被り続けていられたのだろう

笑い続けてなんか いられないよ

僕と君は「似ている」のか

醜くて
卑しくて
汚なくて
小さくて

全て割り切ることは出来ないけど

それでも
精一杯笑っていたんだ

全部棄てて新しく自分を作ることは出来なくても

それでも
なんとか騙していけたんだ

傷痕だらけの腕と
痣だらけの脚を持って

馴染む筈の無い環境に立つ

皆みたいに振る舞うことも出来ない
君みたいな生き方も出来ない

中途半端な孤独人

僕は君の「似非」だ

僕は君のようにはなれないよ

まだ心が残っているんだ

「さようなら」

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