02/25の日記

00:10
記憶の海
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彼の人に刷り込まれた痕が
ふいと過って
じくじくと疼き出す

記憶の海に溺れて
どうしようもなく沈んでいく

流れる水と
留めようとする理とのジレンマ

「やめて」の声は届かないようだ

残された我が人は
全てを閉ざして享受した

挟まれた心の意思など
流れの勢いで掻き消される

苦しみは泡と化し
他の人に聞こえる間もなく消えていった

底無しの水
染み付いた傷痕は存在を隠さない

深く
時には浅く

記憶の海に溺れる



慟哭は波と成り
其の人を飲み込むように響き渡る

悲痛な歌声は
空しく儚く海辺に反響する

重く
伸し掛かるように

記憶の海に溺れる





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いつかおうたを作ったりしてみたい

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