捧げ物

□かわいい嫁
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今日も今日とてギターを弾く。弾いてると落ち着くよなぁ…
いつものようにギターを弾いて「リーーーーーンーーーー!!!」…いられなかった。大きな聞き慣れた声と共にバンッとドアが開けられる。そちらに目を向けると…

「リン!!おはよ!!んでもって今日も可愛いね!抱いていい!?」

「良い訳あるかバカ名無し!!…はぁ…」

名無し。コイツはあたしの…その…恋人…。女同士だが、ま、そーゆー恋やら愛もあるってもんだよな。

「えー…ま、しゃーないか…でも、ギューはさせて!!」

「は!?ちょ…だーーーー!言う前から抱きついてんじゃねぇか!!」

…相変わらずほっそいなぁ…ちゃんと食ってんのか?…ったく
あたしは抱きついている恋人を抱き締め返した。

「お?リン?その気になった?それなら…」

「なるわけないだろバカ」

軽くチョップを入れる
心配なんだよ、お前が…

「お前さ、飯は?」

「へ?……あー」

あ、食ってねぇなこれ

「食いに行くぞ」

「今から?いいよー、別に」

「…何日も食ってないバカを放っといて餓死されたら…あたしか耐えられないんだよ」

くっそ…察しろよ…

「…リン…」

「?」

「もーーーーー!!!本当に好き!!結婚しよ!!抱きたい!!」

コイツは…ま、叫ぶ元気があるなら、いいか…

「ん」

「ほ?」

「手、貸せよ」

名無しはぱっと顔を綻ばせ喜び手を握り返してきた。2人してどこへ行きたい、ここで食べたいなど言い合いながらデートをしてきた…食いに行くのも目的だが、最近デート出来てなかったし、いい口実になったな…
 

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