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□記憶
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--コンコン。
小気味良いノック音が聞こえた。
「どうぞー」
「あ、ユチルやっぱ動けないのね」
「なんだカノか」
「えー冷たいー酷いー」
今朝から何故か私は腰痛で動けず、だからといって誰かに助けを求める程急ぎの用事がある訳でもなく、ただぼーっとしていた。
「あーでもでも昨夜は可愛かったよっておぅふ!!!」
「何の話?つか帰って、邪魔。目障り。」
私は、はっきり言ってカノが嫌いだ。
いっつもヘラヘラしてるし、それに……
キドは、カノの事………
「でも僕、ユチル助けに来たんだけどなぁ。どうせ腰痛くて動けないんでしょ?あーもうやばいね、僕って本当紳士」
「あんたの助けなんて要らないし」
あれ?何で私が腰痛くて仕方ない事を知ってるんだろう
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