superjunior(キュミン)

□ヒョンとセンと時々・・・俺
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「いたっ!!!」

叫び声をあげると、ソンミニヒョンがまた?って呆れた顔をして振り返った。
俺は珍しく部屋にいてもゲームをしていない。

なぜなら。

サーバーのリフレッシュでログインが出来ない。
もう少しでレベルがあがってアタック出来そうなのに、お預けをくらっている。
ソンミニヒョンは、机に向かって勉強をしてる。
最近サボってる大学の勉強をするからって。
せっかく俺がゲームしてないのに、ヒョンは勉強をしてて、つまらない。
ヒョンの背中に抱きつこうか・・・と近付いた時に、センがしゃーっ!っと出てきて
俺の手を引っ掻いた。

どこに隠れていたのかわからなかった。
チッ・・・。
油断した。

「セン!だめだよ!どうしてキュヒョンと仲良く出来ないの?」

にゃーとセンがなく。
ソンミニヒョン持ち上げられて、メッってされてるけど全然堪えてないようだ。

「仲良くしてよ。わかった?」

って、言ってヒョンはセンをぎゅっと抱いた。
センは、ちらっと俺の方を見た。

いいでしょ?って優越感に浸った顔で俺を見る。

くそ・・・センめ・・・。

ソンミニヒョンはセンを床に置いてまた机に向かう。
つまらない。
漫画でも読もうか・・・リョウクの部屋に行こうか・・・。

「もう少しで終わるから」

俺のつまらない〜というオーラがだだ漏れしてたのか、背中を向けながらヒョンが言う。

「どれぐらい?」
「あとちょっと。」
「待ちきれない」
「俺、いっつもお前のゲーム待ってるでしょ。」

そんな会話を聞いているのか、センがにゃっとないた。
なんだ、セン。
俺が悪いって言ってるのか?

大人げなくセンを睨みつけて、俺はソンミニヒョンの背中に抱きつこうとした。
すると、足に痛みが走る。

「いたっ!!!」

足元を見ると、センが俺の脚を引っ掻いていた。
まるで、ソンミニヒョンに触るなと言ってるみたいに、ふーっと怒ってこっちを見てる。

「セン!」

ソンミニヒョンの怒られて、センは首をすくめて部屋からするりと出て行った。

「ごめんね、キュヒョン・・・」
「いえ・・・」

俺はため息をついて、部屋から出た。
先に部屋から出たセンはもう高い場所に上ってくつろいでいる。
センに引っ掻かれた足が痛い。
消毒液で綺麗にしないとバイ菌が入るかもしれない。
救急箱から消毒液を取り出して、リビングのソファーに座っていると、ウニョクヒョンが出て来た。

「何?どうしたの?」

消毒液を持つ俺を不思議そうに見てる。

「や・・・ちょっとセンに・・・」
「お前また引っ掻かれたの?」
「ええ・・・まぁ・・・」

否定はしない。
これでもう何度目になるだろう。
呆れられるほど俺だけがセンに引っ掻かれてる。
11階の他のメンバーにはすり寄ったり、膝の上でごろごろ言ったりするのに。

「セン・・・焼きもちやいてるんだよ」
「まぁ・・・そうだと思いますけど」
「なんだよ、自覚あるのかよ」
「はは・・・」

笑うしかない。
猫に焼きもちをやかれて引っ掻かれる俺。
なんともみっともない。
センに引っ掻かれた傷に消毒液を塗るとすごい刺激で悲鳴をあげそうになった。
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