superjunior(キュミン)

□PumpKin、PumpKin!
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「ね〜〜まだ〜〜〜!?」
「もうちょっとです・・・」
「ね〜〜まだ〜〜!!?」
「もうちょっと・・・あともう少し・・・」

今日は久々にオフが一緒になって、どこかに行こうって話しになった。
けれども、ちょっとのつもりがパソコンの前に座ってゲームを立ちあげてログインしたら・・・・、最後。
丁度チャンミンがゲームにインしてて、うっかり話しかけちゃったもんだから、会話が弾んじゃって、
そのまま一緒に狩りに行こうかなんて話しになっちゃって・・・・。
俺の後ろで身支度を整えて待ってるソンミニヒョンの存在なんてすっかり忘れちゃって・・・・。
気がついたら結構な時間が経ってて・・・。
それでも、最初はヒョンもすぐ終わると思って黙っててくれてたけど、さすがにもう限界だよなぁ・・・。
時計を見たいけど見たくない。
行こうって言ってからどれだけ時間が経ったなんて怖くて・・・見れない。

とうとうしびれを切らしてヒョンが怒りだした。
そりゃあそうだ・・・。
一緒に行こうってお店も予約してて・・・。

でもね、待ってヒョン。
ちょっと今大事なところだから・・・。
これが成功したら俺、レベルがあが・・・・・・。


「こらっ!!!!」


と、ヒョンの声が聞こえたと思ったら、目の前の画面も真っ暗に・・・・。
一瞬何が起きたのかわからなかった。

え?なんで?なんで真っ暗?
停電?

振り返ると、抜いたコンセントを振り回して怒ってるヒョンの姿が・・・・。

「いい加減にしろ!!!どんだけ待ったと思ってんだ!」

珍しくヒョンが怒ってる。
そうだよな・・・怒るよな・・・。
いつも寛大なソンミニヒョンだけどさすがに怒るよな・・・と思って、恐る恐る時計を見たら、
行こうと言いだしてから2時間経過していた・・・・・・・。

「ご・・・・ごめんなさい・・・」
「ごめん!?2時間だよ、2時間!!!お前は楽しかったかもしれないけど、俺はすっごくつまらなかった!」
「じゃあ・・・止めてって・・・・」
「言ったら止めるのかよ!」

すごい剣幕で怒って、ついにはぷいっと怒って部屋を飛び出してしまった。
2時間かぁ。
よくそれだけ待ってくれたなぁ・・・・なんてこと考えちゃうけど、今はヒョンの後を追わないと・・・・。

「ヒョン、ヒョン!!!」

リビングに行くと、すっかりむくれてセンを膝に抱いてソファーに座ってた。
良かった、外に出てかなくて・・・。

「もう、俺行かない!!!」

え?
だって・・・予約・・・。

「ヒョン・・・機嫌直していきましょうよ」
「機嫌?治んないよ、そんなの。」
「ヒョン・・・」

フンッ!と鼻を鳴らしてセンの頭をガシガシ撫でる。
センも良い迷惑だとばかりに、にゃーと抗議する。
そして、するりとヒョンの腕からすり抜けて行くと、俺を一瞥して去っていく。

がんばれよ。

って猫に励まされてるよ、俺・・・。

「とにかく!俺はいかない」
「ヒョン・・・」

マズイ、今は機嫌を直さないと・・・。
レストランの予約までまだ少し時間がある。
本当は早めに出て、いろんなお店を回りたいねって言ってたんだけど、俺だけ違う世界を回っちゃった。
そういや、急に電源切られたからゲームのレベルどんなんなってるかな・・・・・。
いやいや、ゲームの心配よりヒョンの心配だ。
どうしたら機嫌が直るかな。

「ヒョン・・・」
「なんだよ」
「美味しいアイス買ってきますから、機嫌・・・直してくださいよ」
「・・・」

一瞬動きが止まる。
ん?ちょっと良い感じ?

「それとも、プリンが良いですか?」
「・・・・」

お。ちょっと手ごたえがありかな。
よし、もうひと押し。


「ほら、リョウクが近所に美味しいプリンのお店が出来たって言ってたじゃないですか。
滅多に営業時間に行けないから・・・」
「じゃあ、買ってきて」
「え?」
「早く買って来て!!!」

すごい剣幕で言われて、俺は財布を慌ててひっつかんで飛び出していった。

確かに俺が悪い。
悪いけど、あんなに怒らなくたって・・・・。
いや、怒るよな。
うん。だって2時間待ちぼうけだもん・・・・・。
俺の後ろでずっといじけてただろうなぁ・・・・・・。

よし。
美味しいプリン、買ってきますからね!!
機嫌直してもらうぞ!!
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