superjunior(キュミン)

□あなたにサラダ
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トントン。

ノックされてソンミンは、はーいと返事をして扉を開けると、珍しい人が立っていた。

「イェソンヒョン・・・?」

同じ階に住んでいるイェソンだが、ソンミンとキュヒョンの部屋を訪れるなど今まで皆無だった。
それがどういう風の吹きまわしなのか、イェソンが立っている。

「どうしたんです?」
「暇か」


突然訪ねてきて、暇か。

と、問われてソンミンは言葉に詰まった。

暇じゃないですと答えて良いのか、それとも暇じゃなくても暇ですと言った方が良いのか・・・。
返答に詰まっているソンミンをじっとイェソンが見つめてくる。
無言の圧力がビシバシっと伝わってきて、ソンミンは、

「ひ・・・暇です・・・」

と、答えるしかなかった。

「良かった」

一言イェソンが言ったが、ソンミンは、良かったも何もないじゃないか!と叫びそうになるのを
必死に押さえて飲み込んだ。
ソンミンの後ろからキュヒョンが何事かと顔を出す。
それから二人を前にイェソンが、ややニヒルな笑みを浮かべてこう言った。


「ソンミン、今日の晩御飯にキムチチャーハンが食いたくないか?」
「え?」

ソンミンとキュヒョンがハモッて返事をする。
イェソンは、食べたいだろうとまた無言の圧力をかけてくる。

「た・・・食べたいです」

と、これまた圧力に屈したソンミンが返事をした。
それを聞いていたキュヒョンが、ソンミンに耳打ちする。

「ヒョン・・今日はハンバーグを食べに行こうって・・・」

ソンミンはキュヒョンの脇腹を肘でつついた。
そして、言うなと顔をしかめてからイェソンに笑顔で答える。

「わかりました。俺が作りましょう」

ソンミンから優等生的な模範回答が返ってきて、イェソンは満足そうに頷いた。
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