superjunior(キュミン)

□たまにはヒョンらしく
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ううう・・・と、今にも泣きそうなぐらいキュヒョンが項垂れてる。
いつもは一人でPCをして気分転換をするのに、今日はなんだか違うみたい。
項垂れながらも一生懸命、俺、落ち込んでるんですってビームが出てて、背中にビシバシ刺さってくる。

どうしても書きあげなきゃいけないレポートがあって、キュヒョンに背を向けて机にかじりついてる僕を
批難してる・・・のか?

「キュヒョン・・・」
「はい・・・」
「ど・・・どしたの・・・」

一応話しかけてみる。
でも、顔は見ない。
顔を見ちゃったらほっとけなくなっちゃうし、レポートもあるし・・・。僕には今時間がないんだ。

「ヒョン・・・」
「な・・・何?」
「ヒョン・・・」
「だから・・・何!?」

じれったく呼びかけられて、思わず振り返った。
キュヒョンはわざとらしいぐらい、がっくり肩を落としてため息をついてる。
なんで、そうなってるのか聞いてるのに、全然答えてくれない。

なんなんだ!

と、思ったらだめだ。

たまに、ヒョンらしくキュヒョンを励ましてあげようって思ったんだった。
まず先にキュヒョンをどうにかしないことには、レポートにたどり着けないかもな・・・。

「仕事で失敗でも・・・したの?」
「・・・」

キュヒョンが首を振る。

「ゲームで上手く・・・いかなかったの?」
「・・・」

これも違うのか。

「じゃあ・・うーんと・・・」

キュヒョンが落ち込みそうなことを色々考える。
落ち込むこと・・・どんなことで落ち込むんだろう・・・・。

「わかった!チャンミンとけんかした?」

と、聞くとキュヒョンは顔をあげて目を丸くしたけど、違うと首を横に振った。

ん〜・・・チャンミンも違うのか。
じゃあなんだろうなぁ。

「ヒョンが・・・」

って僕?
僕、何かしたっけ?

全く思い当たらない。
キュヒョンに何かしたなんて。

キュヒョンは、僕の顔をじっと見る。

「最近・・・ヒョンからキスをしてくれないので・・・」

・・・・・・。

・・・・・・・・・・・はぁ!?


思わず僕、立ちあがっちゃったよ。
どういうこと、それ?
なんなんの、一体全体!

「キュ・・・キュヒョン・・・」
「ここのところ、ずっと俺からキスをしてるんですよ。」
「え?そうだっけ・・・」
「たまには、ヒョンからおねだりしてください」

って何?
なんかのプレイ?
誰かに悪知恵でも教わったのか?

「や。おねだりとかなんだとかって、意味分かんないんだけど。
おまけに、俺、レポートあるし」
「はぁ・・・」

キュヒョンが大げさにため息をつく。
なんなんだよ!
ため息つきたいのこっちだよ!

「ヒョンから・・・してください」
「お前な・・・」

呆れてモノも言えなかったけど、なんか今日のキュヒョン、ちょっと変。
ホントになんかあって、落ち込んでるのかな?
僕には言えない何かがあるのかな・・・。

そうだ。
今日は、ヒョンらしく振舞おうって思ったんだ。
だったら、たまにキュヒョンのわがままに付き合ってあげるとするか。

「良いよ」
「ホントですか?」
「うん。俺だってキュヒョンにされてばかりじゃ申し訳ないし」

とかなんとか言ってみる。
うん。
なんか今日の僕ちょっとヒョンらしい!

気がついたらキュヒョンがすぐにキスしてくるから、いつもキュヒョンは俺ばっかりって思っちゃうんだよ。
ホントは僕からだってしてあげたいときも・・・ある?
あるよ。うん。あるある。

さて。と思ってキュヒョンを見たら、目を閉じて待ってる。

どんだけ・・・。

でも言ったからには有言実行!

僕は、そっとキュヒョンにキスをした。

「どう?」
「全然足りません」
「えー!?」
「もっとしてくださいよ」
「だって・・・」

もっとしたら、これだけじゃ済まなくなるじゃないか、お前。
僕にはレポートってものが・・・。

キュヒョンが、早く!って目を血走らせてる・・・。
そんな必死にならなくても・・・。

ホント、どうしたの、キュヒョン。
なんだか心配になってきた。
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