superjunior(キュミン)

□ハンバーグ
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ソンミン君は、キュヒョン君が大好きです。
けれども、キュヒョン君は一緒にいてもゲームばかり。

「つまらないよ〜キュヒョン〜少しは僕とお話してよ〜」
「もう少し待ってください。今良いところなんです」

そう言って、キュヒョン君はソンミン君に背を向けてピコピコとゲームをしてばかり。
むぅっと頬をふくらませてソンミン君はキュヒョン君の背に背中を合わせてじっと待ちます。
時計の針がどんどん進んで行きます。

「ね〜まだ〜」
「あとちょっとです」
「も〜いいよ!キュヒョンなんて!ずっとゲームばっかりしてな!」

ついに堪忍袋の緒が切れたソンミン君は怒って部屋を飛び出しました。

「ふんだ!キュヒョンなんか!キュヒョンより僕のことを好きだって言ってくれる人のところに行くから良いよーだ!」

キュヒョン君のいる部屋にベーッと舌を出してから、ソンミン君は他の友達のところへ行くことにしました。

まず、ソンミン君は同じ部屋のウニョク君のお部屋に行くことにしました。

「ヒョク〜、僕の事好き〜?」
「え・・・何を突然・・・・・。好きだけど〜俺よりもソンミニヒョンのこと十倍好きな人のこと知ってるよ?」
「え?それ誰?」
「さぁ・・・」

そういって、ウニョク君はニヤニヤ笑いましたが、教えてはくれません。
ソンミン君は次に、上の階に住むイトゥクの部屋に行きました。

「ね〜トゥギヒョン。僕の事好き〜?」
「ん〜?もちろん、お前は大事な俺たちの仲間で大事な弟だ!でも、俺よりお前の事を百倍好きな人を知ってるぞ?」
「え?それ誰?」
「さぁねぇ」

そう言って、イトゥクはえくぼを見せて微笑みましたが教えてはくれません。
ソンミン君は、次にリョウク君の部屋に行きました。

「ね〜リョウク〜。僕の事・・・好き?」
「え?好きですよ?それが何か?」

少し冷えた口調で言われたので、ソンミン君はちょっとおじ気ついてしまいました。

「でも〜僕よりヒョンのこと千倍好きな人の事〜僕知ってますよ」
「え?それ誰?」
「教えません」

きっぱり言われて、ソンミン君はリョウク君の部屋を後にしました。
がっくりうなだれましたが、ここでめげてはいけません。
ソンミン君は次にヒチョルの部屋に行きました。

「ね〜ヒチョルヒョン。僕のこと好き?」
「あ〜ん?お前の事?愛してるに決まってんだろ。もっかいキスしてやろうか?」
「いえ・・・良いです・・・」
「でもなぁ。俺はお前の事俺より一万倍好きな奴を知ってるぞ?」
「それ誰ですか?」
「キスしてくれたら教えてやる」
「いえ・・・結構です・・・・」

昔のトラウマが蘇り、ソンミン君は唇を突き出してくるヒチョルの前から立ち去りました。
次にソンミン君はドンヘ君のお部屋に行きましたが、あいにくドンヘ君はいませんでした。

「あ〜あ。僕のことを好きな人って誰なんだろう?」

ぐぅううとソンミン君のお腹がなりました。
そろそろ晩ご飯の時間です。

「お腹空いちゃったな。そういやキュヒョンとハンバーグ食べに行くんだった」

ソンミン君は部屋に戻ることにしました。
部屋に戻ると、キュヒョン君はゲームを止めてソンミン君を待っているようでした。

「ごめんなさい。すっかり待たせてしまって」
「僕ね。僕の事好きな人がいないか聞いてきたんだ」
「そうなんですか」
「うん。でも皆、自分より僕のことを好きな人の事知ってるって言って教えてくれないんだ」
「俺はその答えしってますよ?」
「ホント?十倍、百倍、千倍、一万倍より僕のこと好きな人のことだよ?」
「もちろんです」
「早く教えてよ!」

そういうと、キュヒョン君はそっとソンミン君を抱き締めました。

「わからないですか?俺の事ですよ?」
「え・・・」
「俺は、世界一、あなたを愛してますよ」
「だったら・・・ゲームやめて!」

ぷぅっとふくれたソンミン君の唇にキュヒョン君はちゅっとキスをしました。

「たまにはゲームさせてください。その分、たくさん愛して・・・あげますから」
「じゃあ・・・良いよ」

ソンミン君は、キスのお返しをしました。
どうやら、今日のハンバーグはお預けになりそうです。


おしまい

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