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□夜蝶に捕らわれて
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毛布に包まれてるような温かさがとても心地良い。
時折、睡眠を邪魔するようなくすぐったさも感じたが、それもすぐに止んで俺は睡眠を貪っていた。

そう。琴音のとんでもなく発狂した声が聞こえてくるまでは・・・





「ッ蒼樹ーーーーっっ!!!!!!」


「「!!?」」

学校全体に響いてんじゃないか、と思うぐらいの発狂に俺の意識は完全に浮上した。
壮絶な発狂に俺はビクンッと身体を飛び上がらせ、隣に先生がいたことも忘れて押しのけてしまった。
「ぃてっ」
ドテンッ
と先生がベッドから落ちて行った。
あ、とは思ったが、目の前には今まで見たこともない顔の琴音が立っていて、俺は声を出すことも出来ず自然と正座になったまま動けなかった。
ワナワナと顔を真っ赤にして震えている。
…殺される!
そう思ってたら、琴音が俺のシャツの襟元を掴んだ。

それと同時期に何故か生徒会メンバーが入ってきたが、琴音には周りが見えておらず俺に発狂したのだった。


「馬鹿蒼樹ッ!!!てめぇ何してたんだよ!!えぇ!!?」

「「「・・・・・」」」


完全にイってしまっている・・・・・・鬼神が降臨している…
でも、何故?

「え、何って…」
「返答次第でぶっ殺す!!早く言いやがれ!!!!」
「ひぃっ!」
俺が何したっての!?ただ寝てただけじゃん!




そんな俺たちを、頭をさすりながら見ていた有村先生は、
「まぁまぁ、落ち着きなよ。君、可愛い顔してんのに怖いね」
なんて呑気なことを言うから・・・


ブチッ!!
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