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□夜蝶に捕らわれて
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「きさまっ!!よくも蒼樹を・・・!!!ぶっ殺す!!」

青筋を立てギロッと先生を睨んだかと思うと俺から手を放し殴りかかった。

「だぁぁぁぁ!!ちょっとタンマぁぁーーー!!!」

俺は慌てて琴音の腕に掴みかかった。
「離せッ!!馬鹿蒼樹!!!」
「離さねぇ!!!ってか、何をそんなに怒ってんだよ!!」
俺を引き離そうと琴音は腕を払うが、俺は離すまいと必死にしがみついた。
そんな俺たちに声を掛けたのは橘だった。

「と、とりあえず、如月落ち着けよ」
「クソ外野は黙ってろ!!」
「ぎゃーー!琴音!!周りを見ろ周りを!!!」
例えホントにクソでも生徒会に何てこと言ってんだよ!しかも大声で!!

「おい、平凡ドチビ。その格好は何だ」
「蒼樹…」

「はぁ?今、俺の格好なんて…………………って、何じゃこりゃあぁぁぁぁ??!!!」

俺の格好なんてどうでもいいだろ、って言ってやろうと思った。
だけど、なんかスースーするなぁと思って見た。
うん。だって琴音の腕がやたらと生生しかったし…
そしたら・・・・・・・・・



「なっなな何で俺こんなことになってんの!!?」

前が全開オープンになっていた。


「あ、それ、俺のせい〜」

なんて呑気に先生が笑っていた。
「は?」


ピシッ!



ぎゃあぁぁぁ!!鬼神がもう一人増えたじゃねーかぁ!!
「きさま…・・蒼樹に、何した…」
貴文まで鬼のような顔になった。
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