Novels No1

□RHAPSODY〜1〜
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今日は客が多いらしく二人部屋しか空いていなかった。そこで部屋割りとなったのだが、『絶対に悟浄と一緒の部屋は嫌だ!』と言う悟空。それに対し、『こっちこそ願い下げだ!』と大人気なくキレる悟浄。困り果てる八戒と、今にもキレそうな三蔵。
「では…悟空は誰とが良いんですか?」
このままでは三蔵がキレてしまうと思い八戒は悟空にたずねる。
「俺今日は三蔵とが良い!」
と笑顔で三蔵に抱きつく。
「分かりました。では三蔵と悟空、僕と悟浄ということで。」
八戒は三蔵に鍵を渡す。三蔵は鍵を受け取るとサッサと部屋に入ってしまった。嬉しそうに悟空も後を追う。悟浄と八戒も部屋に入って行った。部屋に入るなりベッドに腰掛け煙草を吸い出す悟浄に八戒も、もう一つのベッドに腰掛けた。
「悟浄…あのですね、言いにくいんですが実はこの間見ちゃったんですが…。」
一瞬ドキッとする悟浄だが平然を装い
「何を?」
と問い返す。
「とぼけなくても良いんですよ。僕も偶然なんですから。三蔵とそうゆう関係だったんですね。」
「何の事だ?三蔵との関係?」
尚もとぼける悟浄に八戒は
「あれ?違うんですか?なーんだ!じゃあ僕が三蔵口説いちゃってもいいんですね。」
「なっ!!」
思わず血相を変える悟浄にニッコリと微笑む八戒。その笑顔に悟浄は吹き出し笑う。
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