Novels No1

□RHAPSODY〜2〜
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八戒の宣戦布告から二日後。次の町に着いた三蔵一行は、取り合えず宿を探した。二人部屋が二つ空いているとのことだ。
「俺、今日は三蔵と一緒にしてくれ。話あるから。」
と悟浄は八戒に言った。
「いいですよ。じゃあ僕は悟空と一緒ということで。じゃあ行きましょうか?悟空。」
何やら意味ありげ笑みを残して悟空と部屋に入って行った。
(くそー何なんだよ八戒の奴!何であんなに余裕なんだよ!)
と悟浄は顔をひきつらせていた。そんな悟浄に構わず、三蔵は部屋に入って行ってしまった。
「ちょっと…待てよ!」
慌てて悟浄も三蔵を追う様に部屋に入って行った。部屋に入ると三蔵はベッドに腰掛け煙草を吸おうとしていた。その向かい側のベッドに悟浄も腰掛けた。暫しの沈黙。何とも言えぬ空気が流れる。
「で…話とは何だ?」
沈黙を破ったのは三蔵だった。
「何だじゃねーよ。お前この間の事どう思ってんの?」
少しキレ気味の悟浄に三蔵は
「何だそんな事か…。」
と溜め息を一つ漏らした。
「そんな事かじゃねーよ!お前どう思ってんだよ?」
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