Novels No1

□Love Wing
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「お前さぁ…大丈夫?」
と心配そうに(少し呆れて)声をかける悟浄に対し三蔵は
「あ゙ぁ?…何言ってやがる…あれぐらいで…ヒック」
すっかり酔っ払ってフラフラと歩いている。
「ストレス溜まってるからって何もそんなに飲まんでも…。」
「嫌なら付いて来なきゃいいだろ!…っと!」
転びそうになる三蔵を慌てて支えながら
「一人で行かせたら危ねぇだろーが!…おい歩けるか?」
と悟浄は問いかけるが三蔵は潤んだ紫暗の瞳でジッと悟浄を見つめるだけで何も言わない。
「三蔵?」
不思議そうに問いかけた途端…
「ゔ…ぎも゙ぢわり…」
「ちょっ…ちょっと待て三蔵!わぁ!」



「大丈夫か…三蔵?」
問いかけるが三蔵は答える気力もないらしい。
「おぶってってやろうか?」
悟浄が三蔵に手を伸ばすが、その手を払い除け三蔵はふらつきながら立ち上がり
「自分で…歩ける…。」
と歩き出すがそのまま、またしゃがみ込んでしまった。
「ったく…素直じゃねぇんだから、三蔵サマは。」
言うと軽々と三蔵を抱きかかえる。(いわゆるお姫さま抱っこである。)
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