小説部屋
□闘うお姫様
4ページ/14ページ
「ソフィア…もし施術の事で分からないことがあったら私に聞きなよ。
施術の分野でなら少しはあんたの力になれると思うから」
そう言って、ネルはソフィアの肩にぽん、と手を置いた。
「ネルさん…ありがとうございます!」
数日後、フェイト達は次の目的地へと向かうべく、街を後にした。
そして…彼らの戦いが始まる。
「みんな、敵だ!気を付けろ!」
フェイトの声で皆が戦闘態勢へ入る中、ソフィアはいつにもなく気合いが入っていた。
(最近ずっと勉強したり、練習したりしてたもん…大丈夫!)
「来るぞっ!」
フェイトのかけ声と同時に、バーサーカーの群れが迫り来る。
ソフィアも紋章術を唱え、応戦に臨んだ。
ザシュッ!
「ふぅ…」
バーサーカーの一匹を倒し、フェイトが一瞬気を緩めた瞬間。
「フェイト!後ろだ!」
クリフが叫んだ時には、別のバーサーカーがフェイトの背後から斧を降り上げていた。
「!くっ…」
ガキィン!
フェイトはすぐさま剣でガードをしたが、突然の事に手の力が入らなかったのか、剣はフェイトの手から弾き飛ばされた。