小説部屋
□闘うお姫様
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弾き飛ばされた剣は宙を舞い、近くにいたソフィアめがけて飛んでいく。
「きゃあぁぁっ!」
「ソフィアッ!」
ドスッ!
剣はソフィアの立ち位置から一歩手前に落ち、地面に刺さった。
「あ…」
目の前に刺さったフェイトの剣を見て、ソフィアはガクガクと震え、座り込んでしまった。
一方、武器を無くしたフェイトはバーサーカーの攻撃を避けることで精一杯の状態が続く。
そして…
ガッ
「!うわっ…」
フェイトは後ずさっていく内に石につまづき、尻餅をつく形で倒れ込んでしまった。
完全に隙だらけになったフェイトめがけ、バーサーカーは斧を高く振り上げる。
最早…彼にその凶刀を避ける術は無かった。
「フェ…フェイト―――!!」
またなの…?
また私…
フェイトが目の前で傷つくのを見るの?
助けなくちゃ…
フェイトを、守らなくちゃ…!