小説部屋
□ミッションコード;C
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クリフがそう呟いたとき、ブリッジのドアが突然開き、誰かが入ってきた。
「あら、クリフ。
一人で一体何をなさっているのですか?」
「お、ミラージュか。
実はな…」
「…なるほど。
マリエッタがリーベルにそんなことを言ってしまった為に、あなたが駆除をしているのですね」
クリフから事の全てを聞かされたミラージュは、ほのかに苦笑いを含んだような口調でそう返した。
「ああ…マリエッタはリーベルの奴が好きだからな。
リーベルがマリア絡みの話をするとつい憎まれ口を叩いちまうんだろ」
スティングはマリエッタを、マリエッタはリーベルを、リーベルはマリアを、マリアはまだ見ぬ片割れを。
それに気付いているのはスティングと、周りの大人達。
…気付いていないのは本人達ばかり。
「…難しいものですね、あの子達も…」
「…そうだな。
ま、そういうことだから、まだしばらくブリッジは開放できないかもな」
「何を言っているんです。
勿論私も手伝いますよ」