小説部屋

□ミッションコード;C
4ページ/8ページ

クリフがそう呟いたとき、ブリッジのドアが突然開き、誰かが入ってきた。

「あら、クリフ。
一人で一体何をなさっているのですか?」

「お、ミラージュか。
実はな…」





「…なるほど。
マリエッタがリーベルにそんなことを言ってしまった為に、あなたが駆除をしているのですね」

クリフから事の全てを聞かされたミラージュは、ほのかに苦笑いを含んだような口調でそう返した。

「ああ…マリエッタはリーベルの奴が好きだからな。
リーベルがマリア絡みの話をするとつい憎まれ口を叩いちまうんだろ」

スティングはマリエッタを、マリエッタはリーベルを、リーベルはマリアを、マリアはまだ見ぬ片割れを。

それに気付いているのはスティングと、周りの大人達。

…気付いていないのは本人達ばかり。

「…難しいものですね、あの子達も…」

「…そうだな。
ま、そういうことだから、まだしばらくブリッジは開放できないかもな」

「何を言っているんです。
勿論私も手伝いますよ」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ