小説部屋

□チョコレート聖戦
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地球で言う2月14日、バレンタインデー。

「女の子が気持ちを込めて作ったチョコレートを好きな人やお世話になった人に贈る日…
地球ではその日のことをそう呼ぶんですよ♪」

メンバーの中で唯一バレンタインを知っていた(もしくは覚えていた)ソフィアがその日の前日にそう言ってチョコを作り始めたことに感化されてか、ネル、ミラージュ、マリアもまたシランドのファクトリーにてバレンタインの準備を始めた。


…もちろんフェイト、クリフ、アルベルには内緒で。





そして当日。

「おはようございます!」

この日一番乗りで、シランドの宿屋の一階で女性陣を待っていた男性陣の前に現れたのは、
一番初めにチョコを作り始めたソフィアだった。

左腕には何か入っているであろう袋を提げている。

「おはよう、ソフィア。昨日は皆して何処へ行っていたんだ?」

フェイトの言う皆、とはもちろん女性陣のことである。

「えっと、あのね…」

ソフィアは袋から箱のようなものを取り出し、それを後ろ手で隠しながらフェイトの正前に立った。

「フェイト、これ…受けとって?」
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