小説部屋

□雨
1ページ/5ページ



降りしきれ雨よ


降りしきれ


全て許しあう者の上に


また、許しあえぬ者の上に―――





「―――…っ!!!」

ガバッ

「…はぁっ、はぁ…」

ザァァァァァ

「雨…」



空がほのかに明るくなった早朝。

宿屋から一人の女性が出ていった。

…雨の中、傘も差さずに。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ