小説部屋
□お日様の笑顔
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「さぁ、みんな!
世界を守るために…レッツ、ゴー!!」
フェイト達一行の現在の居場所は、シランド。
ブレアから教えてもらったルシファーの居場所―モーゼルの古代遺跡へ向かうため、街を出ようとしていたところだ。
「スフレちゃん、元気だね。…怖くないの?」
ソフィアが威勢のいいスフレに対し、そう尋ねた。
「うん、怖くなんかないよっ♪
だってアタシはルシファーを倒したら、宇宙一のスターになるんだから!」
「つまり、勝った後のことしか考えてないのね…」
少し呆れたような口調でマリアが言う。
「そ〜ゆ〜ことっ!
さっ、みんな早く行かないと置いてっちゃうよ?」
そう返して、スフレは街の外の方へくるっと振り向き、歩き出す。
そんなスフレの動きに合わせるように、真っ赤な珠の付いたケープが一緒に揺れていた。
「へいへい、がきんちょは元気でいいよなぁ…」
「オヤジ臭いよ、クリフ」
スフレに続いて歩きだしたフェイトにぴしゃりと痛いところをつっこまれてしまったクリフは、何も言わず…否、何も言えずフェイトの後をついて行った。
さらにマリアとソフィアも三人に続く。
そんな一行の一番後ろを、ロジャーが小さな体でてくてくと歩いて行く。
その顔には、スフレと並んで元気な彼らしくない表情を浮かべていた。