緋弾のアリア最高の相棒 ―THE BEST PARTNER―

□第2弾
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理子と会ってから次の日の朝、今日はいつものように朝の日課を済ましたオレはいつものように学校に向かう、学校に着いてもいつものように席に着いた。
だが!そこで『オレの日常』か終わった。

何故って?理子の奴が来てからクラスの奴らが騒ぎ始めやがった!折角ゆっくり寝られると思ったのに。

だからオレは『ふざけんな!』的な目で理子を睨んでやったら理子の奴ウィング何てして来やがった!

ま、まぁ、し、仕方なしにオレは許してやることにした。べ、別に理子可愛いとかそんなんじゃないんだからな!は、本当だからな!

ご、ごほん……ま、まぁ気を取り直してそんなわけで理子が騒いでいたわけですよ。すると俺の隣の席の方から“ベキッ”と、何かがへし折れる音がした、振り返ってみるとそこにはアリアがシャーペンを真っ二つにへし折ってた。

おいおい、“もの”は大切にしろよなキンジもお前の“もの”みたいなもんなんだからよ。

その隣でキンジが何故か遠い目をしてなんか言っていたがオレは気にしたら何だか負けのような気がしたのでその事をスルーして夢の中にダイブした。





「……………ュウ、シュウ起きろもう学校が終わったぞ!まったく、何でいつも寝ているのだシュウは!」

うぇ!また寝ちまったか……いや、それにしても放課後まで誰も起こさないとか、さっすが武偵高!……ごほん……なんて言ってる場合じゃないな。


「おはようジャンヌ……てかジャンヌ、何でまたオレなんかを起こしに来たんだ?」


「えっ?それは……な、何でもいいだろ!シュウがいつまで経っても来ないから心配したのだぞ!」


「そ、そっかジャンヌありかとな、じ、じゃあ今からどっかに飯でも食いに行くか?」

心配したなんて言ったジャンヌか顔を赤くして顔を近付けてきたので焦ったオレは


「シュウが私を食事に誘った?!こ、これはも、もしかしてデ、デートでは無いのか!」


「えっ?ジ、ジャンヌさん?どうしました?」

焦ったオレはつい敬語になってしまった、どんだけ焦ってんだよオレ……


「な、何でもない!それでは行くぞ!」


「お、おう……」

何か勢いで誘っちまったけど、どこに行くかとか全く決めてないな・・・どうするよオレ!


「ジャンヌはどこか行きたいところでもあるのか?」


「私はシュウが行きたいところでいいぞ!」


「そ、そうか……」

困った、任されてしまった、う〜んこうなったら《来来軒》にしよう!あそこなら何かしらあるだろう。


「ジャンヌ、来来軒にするけどいいか?」


「だからシュウに任せるって言っただろ!」

怒鳴られた……






……そんなこんなでオレ達は来来軒に来た、確かここでキンジの戦妹の陽菜ちゃんがバイトしてんだよな〜
つか、何で根暗で昼行灯のキンジなんかにあんなに可愛い戦妹がいるんだよ!!
オレだってあんな可愛い戦妹が欲しんだよ!まぁ、オレにも可愛い戦妹はいるけどよ……と、割とどうでもいい事を考えながら適当に注文した。


「えっと……チャーシュー麺1つと、チャーハン1つと、餃子を2つ、ジャンヌは何にする?」


「えっ?ああ、任せる」

……ここでも任せるかよ……まぁいいや。


「えっと、オススメって何ですか?」


「はい!オススメはこちらの冷やしラーメンでござる」

冷やし中華とは何が違うんだろう?オレはそんな事を気にしながら注文を続けた。


「じゃあそれ1つ」


「御意!」


「……ん?ござる?御意?たってあっ!陽菜ちゃんじゃん!今日もバイトなの?」


「ん?やや!桂木殿ではごさらぬか、そちらのお方は?」


「ん?誰だ?知り合いなのかシュウ?」


「えっ?2人とも初めて?、えっと、ジャンヌこの子がキンジの戦妹の風魔陽菜ちゃん、こっちは情報科(インフォルマ)のジャンヌ・ダルクさんだよ」


「宜しくでござるジャンヌ殿」

「ああ、こちらこそ宜しく風魔」

う〜ん……2人ともまだ少し照れてるのかな?


「そうだ!早く注文したもの持ってきてよ、陽菜ちゃん」


「承知したでござる」

う〜ん、やっぱり陽菜ちゃんは可愛いな〜


「おい、シュウ!何鼻の下など伸ばしているのだ!」


「えっ?ああ、いや陽菜ちゃんが可愛いと思ってただけ」


「お前の前に美人が座っているだろ!」


「ごめんごめんジャンヌ、そうだね、オレの前にこんな美人がいるのにスルーしちゃ神様に怒られちゃうね。でもジャンヌ、自分で美人って言うのはどうかと思うな?」


「い、いいだろ別に!細かいこと気にしているとモテないぞ!シュウ!」


「はいはい、そうだね」

オレはそう言ってニッコリ笑って見せた。ジャンヌの奴、顔を真っ赤にしてあたふたしてやがる可愛いな……って、そんな事考えている場合じゃないんだよな。

ジャンヌの奴、確かイ・ウーに居たんだよな?つー事はブラドの事も知っているかな?


「ねぇジャンヌ、ブラドの事、知ってる?」


「シュウ!ここでそんな事言うんじゃない消されるぞ!」


「ん?ああその事なら気にしなくていいよ、オレもイ・ウーに居たからさ」


「そ、そうだったのか、ならもっと早く言ってくれても良かったんじゃないのか?シュウの意地悪」


「ごめんね、さすがに元イ・ウーってのはそんなに言い触らせないからねぇ〜それよりジャンヌ、ブラドの事知ってるか?」

「まぁそれなりに知ってるが何故だ?」


「ん〜まぁ敵討ちってやつが答えかな?それにあいつに頼まれちまったからな」

少しまじめな目になったらジャンヌも感づいたのか承知してくれた。



「分かった、なら場所を変えよう」


「オッケー、でもまずはご飯を食べてからにしないかい?」


「うむ、分かった」

そしてオレ達は来来軒で飯を食べ、陽菜ちゃんに挨拶をしてから学校の音楽室に向かった。


「何でここなんだジャンヌ?」

「ん?何処でもいいだろ」


「まぁ別にいいけどさ〜2人きりで何したいのかなぁって思ってさ」


「ふ、2人っきり!」


「どんな事を想像したんだよジャンヌ〜」


「そ、そんなことよりブラドの事だろ」


「そうでした、まずあいつは殺せるのか?」


「殺せるには殺せるが奴には4つの魔臓と言う物がある、それを同時に壊さなければ奴は倒せない、殺されるのがオチだ」

すると胸のポケットから、サッ、と縁なしメガネを取り出した。


「あれ?ジャンヌって目が悪かったっけ?」


「ほんのすこし乱視だ。普段はメガネなど使わない」

と言い、ジャンヌは続けて学校指定の黒カバンからノートとサインペンを取り出す。


「あのバケモノのことは……そう言えばシュウはプラドの姿は覚えているよな?」


「えっと……覚えていません」


「仕方ない。あいつのことは口で話しても分かるまい。ヤツの姿を絵で描いてやろう」

きゆっ、とペンを鳴らし……まずは、ヘンテコUFOのようなものを描いた。

真剣な面持ちで線を書き加えるジャンヌは、もこもこもこ……もこもこもこもこもーこ。

なんか、ピーマンみたいにゴツゴツした頭を描いてるな。それ。

ていうかジャンヌ……お前……


「もし戦いになっても、逃げる戦いをしろ」

ジャンヌは、きゅっ、きゅっ。
なんか翼みたいな、触手みたいなものを描き加えてるぞ。

ジャンヌ、お前、もしかして……絵……

きゅっ。きゅっ。

サインペンが鳴る。


「よし。だいぶ描けたぞ」

ジャンヌが『だいぶ描けた』と主張しているその絵は、


「ジャンヌ。な、なに……それ……!」

ものすごく、ヘタクソだった

ジャンヌには絵心がないのだ。
喩えるなら、中等部の女の子がプリクラに描くラクガキよりヒドイ。


「えっと……ジャンヌ、似てる似てない以前に、なんだいその3歳児のおえかきみたいな絵は」


「お、おえかき―――?し、失礼なっ!」

邪神みたいなイラストの口の中を不器用に塗りつぶしていたジャンヌは、ぎろ、メガネの下から上目遣いにオレを睨んで頬を赤らめた。


か、可愛すぎるだろ!こういうギャップが可愛いんだよなジャンヌのやつ!おかげでオレまで照れてしまった。


「ごめんごめん」


「と、とにかくだ!プラドのヤツにあったらすぐに逃げろ、いいな。ヤツには勝てない」


「ありがとなジャンヌでもな、オレは彼奴を倒さなくちゃいけないんだ」


「……そっか、シュウは誰かのために頑張るんだなあの時みたいに……じゃあ約束だシュウ!必ず生きて帰ってこい!」


「……何フラグ立ててんだよジャンヌ〜帰ってくるに決まってんだろキンジ達も一緒なんだからな、まぁそしたらまた飯でも食べにいこうや」


「そうだな……」


「何悲しんでんだよ……じゃあまたなジャンヌ」

そう言い残してオレは自分の寮に帰った。


「ただいま〜」

って誰も居ないのかよ、まぁ理子の奴に色々連れ回されているんだろうな、可哀想にドンマイだなこれは、まぁ帰って来るまではこの部屋を独り占めできるしラッキーだな。

しっかし遅いなキンジ達は何してんだかな。


「やっと……帰って来れた……」

おっと、やっと帰って来たなキンジの奴、何かメッチャ疲れてないか?


「どうしたキンジ?理子達と秋葉原に行ってたんだろ?何してたんだよ?」


「ん?ああ、まぁあれだな、今度の作戦会議みたいなものだな」


「ふ〜ん何でオレは呼ばれなかったんだ?」


「さ、さぁな?シュウには後で伝えるんじゃねぇ?」


「そうだと信じたい……」


「じゃあもう寝るわ」


「ん?飯はいいのか?」


「ああ、理子のせいで疲れた、もう寝る」


「お疲れ様、キンジ……」

しかし何でオレは呼ばれなかったんだ?明日にでも問い詰めればいいかな?

そう考えてからオレも眠りについ。








そんな事があった次の日の朝、理子に呼ばれなかった事を愚痴りながら学校に向かっていたいつもの日常、今日もこんな平和な日常が続けばいいと思っていた。

だが、そこでいつもの日常は消え失せた。誰かの悲鳴が路地裏から聞こえてきた。

はぁ、何でいつもオレはこんな面倒くさいことに巻き込まれないといけないんだよ。

最初はシカトしても良いかなって思ったよ!でもね、女の子の声何だよ!いや、これが男の子の声だったらシカトしてたけどさ、女の子の声何だぜ!しかも聞き覚えがある声だしよ、これは避けられないよな。


「武偵だ!何があった!って、えっ?」

オレはその光景を見て言葉を失った。


「う、嘘だろ…………」



















…………そこには何人かの武偵が居たが1人を除いて全員が死んでいた。










Go For The Next!!!
 

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