緋弾のアリア最高の相棒 ―THE BEST PARTNER―
□第3弾
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「な、何があったんだ……」
もうそれしか言葉がでない、武偵は時には死を覚悟しなければならない事もあるし仲間が死ぬ事だってある。
だが、こんな事が起きるだろうか、ただ1人だけ生きていると言ってもあいつは1年生だ。
「おい!沙月!早くそこから逃げろ!」
オレは叫びながら沙月のとこにかけて行ったがそこでまた言葉を失った。
「な、何なんだこいつらは………」
そこには何と言うか言い表し用が無い不思議な物体があった、あえて言うならば某忍者マンガに出てくる傀儡(くぐつ)とでも言うのか?
「沙月、こいつらは一体何者なんだ?」
「分かりません、ただこいつらがいきなり私たちの事を襲い初めて来て、それでみんながどんどん殺されていって……でも私1人じゃ何も出来なくて……どうしたらいいか分からなくなってきて……」
「大丈夫だからもう泣くな、だからお前は2年の神崎と遠山を呼んできてくれ」
「わ、分かりました!」
さ〜てと、こいつらは何者かは知らねぇがオレ達の邪魔をする訳だな、そんなら話は早ぇ。
――ただこいつらをぶっ壊す!――
とは言った物の、まぁ見ての通り相手は4体だ、オレ1人でどうにかなるか分からねぇ……だけどな、あいつ等が来るまでは耐え抜いてみせる!
そしてオレが戦闘体制に入ったのを感じ取ったのか傀儡が一斉に飛びかかってきた。
オレは刀を2本腰から抜いて構えた、傀儡が2体突っ込んで来たがオレはそれを刀で防ぎ反撃に移ろうとした時に残りの2体がタックルして来やがった。
「クソ!邪魔なんだよ!」
オレは刀で防いでいた2体を振り払いタックルして来た2体を蹴り飛ばしながら背中からウィンチェスターM1887を取り出した。
「これで終わりだ!」
バァン!!
バキバキバキバキバキバキバキバキバキッ
傀儡は木が割れるような音をたてて崩れていった。
「これで終わりだよな……」
辺りを見回してもそこにあるのは木片しか残っていない。
「あとはアリア達が来るのを待つだけだな」
しかしあっけなかったな。
だがこいつらは一体何者なんだったんだ?
オレはそんな事を考えながらアリア達が来るのを待っていた。
「せんぱーい、アリア先輩達連れてきましたよ」
「そうか、ありがとう」
「もう!いったい何なのよ、こんなとこに呼び出すなんて」
「いや、それがさ〜アリアこいつらのこと知ってるか?」
「こいつらってどいつのことよ」
「何言ってんだよここにある傀儡のことだよ、ってあれ?」
「何処にもそんなの無いじゃない!」
「あ、あれ〜さっきまでここに在ったんだけどな……無くなっちまった、てへペロ!」
「何が『てへペロ』よ!ふざけんじゃないわよ!彩月が急いで来て下さいなんて言うから急いで来てみたら何にも無いじゃない!」
「いや、さっきまでは在ったんだってホントだよ、ね、ねぇ彩月」
「え?あ、はい!本当に襲われていたんですよ、そこに柊斗先輩が来てくれたんです」
「ふーん」
「まぁアリア、その傀儡ってのが無かったって証拠も無いんだからここはシュウを信じてやろうじゃないか」
「キ、キンジ〜お前って奴は〜」
「わ、分かったわよ、それならここは公安0課に任して私たちは学校に行くわよ」
「そうだな」
「はい!」
「あ、ああ……」
でも、マジで一体誰がこんな事をしたんだ?
まぁ、悩んでいても仕方がねぇ、教授にでも頼んでみるかな。
そしてオレ達は学校へと向かっていった。
「いや〜マジで大変だった〜何で朝からあんな目に遭わなきゃいけないんだよ〜」
「まぁそう言うなって一応、単位も貰えたんだからな」
「キンジはあいつら見てないからそんな事を言えるんだぞ!!これっぽっちの単位じゃ釣り合わねぇ!!」
「そうかもな〜」
「ったく、他人事だと思いやがって」
「あっ、そう言えば理子からあのことに関して連絡が来たぞ」
「ん?やっと来たのか、何だって?」
「いやそれが……これ、言わなくちゃだめか?」
「ちょっと貸せ!えっと……うっ……」
『愛しのキー君へ、明日の朝、10時にに秋葉原の《あっとほーむ》に来てね〜場所はシー君が知ってるはずだからキー君は聞いといてね〜』
「って、あそこか……」
「やっぱり知ってるのかシュウ?」
「ああ、知ってる……はぁ、よりによってまたあそこに行かないといけないのか……」
「またって前にも行ったことあるのか?」
「一応……理子のバカに無理矢理な」
「なるほど、それは災難だったな、取りあえず明日その『あっとほーむ』とやらに行くしかないのか」
「そうだな……」
くそ!何で理子の奴は『あっとほーむ』何かにしたんだよ!あいつぜってー分かっててやってるよ。
まぁそんなわけで『あっとほーむ』に行くことになったオレ達だが……はぁ、何でこんな事になっちまったんだ?
あそこに行くことはつまり……実の姉に会うことになっちまうんだよ!
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