緋弾のアリア特別編
□アリアの誕生日!
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ある9月22日の朝
そう言えば明日ってアリアの誕生日だったような、何かプレゼントする物あったっけな?無視したら後で何されるか分からない。
でも何をプレゼントしたらいいんだ……秋葉とかにはペンダントとかを渡してたけどそんなんでいいのか?こう言う時に役に立つやつがオレの知り合いにいたっけな、理子は……ダメだあいつに聞くと絶対に冷やかすに決まってる、となるとジャンヌとかか?でもあいつは何となくダメだ自分が一番ってとこがあるからな、あとは……レキは論外だな、そうなるとあとは白雪さんか!白雪さんならこういう事には詳しいはず、よし早速白雪さんに連絡をして……
「あっもしもし、白雪さん?ちょっと相談したい事があるですけど、いいですか?」
「あっ桂木君?うん、大丈夫だよ」
「あの今度プレゼントをあげたい女の子がいるんですけど、何をあげたらいいと思いますか?」
「えっと、その子はどんな子なの?」
「うーん……元気で明るい子だけど猪突猛進型と言うか……ツンデレ?そんな感じの子?」
「うーんその子が欲しいものが一番いいんだけど直接聞くわけにもいかないよね……」
「あの、白雪さんがキンジとかにもらってうれしい物は何?」
「えっ!そ、それはキ、キンちゃん様に貰えるならな、何でも嬉しいけどこ、婚約指輪とかかな?キャッ!」
「あ、あぁ〜そ、そうなんだ〜あ、ありがとね白雪さん参考になったよ」
オレはそう言って電話を切った。
さて、一体何をプレゼントすればいいんだ?まぁ取り敢えずショッピングモールで何か探してみるか。
そうしてオレは台場近くのショッピングモールに向かった。
さて、ショッピングモールに着いたはいいがここからどうするか……ん?あそこにいるのはもしかしてキンジじゃないか?
「おーいキンジ!何してんだ?」
「何だシュウか」
「何だとは何だ何だとは!それよりお前はこんなとこで何してんだ?」
「いや、今日はアリアの誕生日だろなにかあげないと後が地獄でしかないからな」
「ふーん今日はアリアの誕生日だったんだ」
オレは知らない振りをしつつキンジが何を買うのかを見ていた。
「そんで何を買うつもりなんだキンジ?」
「指輪でも買ってやろうかなと」
ゆ、指輪!さっき白雪さんと話していた内容と全く一緒じゃん!
「へ、へぇーそうなのかでもサイズとかわかってんのか?」
「あ!知らねー」
やっぱこいつバカだ、まぁそれでも間違えて薬指のサイズは買わないだろ。
「じゃあなキンジ、ゆっくり選べよ」
オレはそう言い残してその場から去っていった。
んーキンジが指輪だとすると何を買えばいいんだ?
とそこにアリアの戦妹のあかりちゃんがいた。
そうだ!あかりちゃんに聞けば早いじゃん!
「あかりちゃん、こんにちわ」
「あっ、桂木先輩どうしたんですかこんな所で」
「いやさっきキンジに会ってねアリアの誕生日だって言うからさ何かプレゼントでもと思って探してたんだよ、そうだ!あかりちゃんアリアが貰って嬉しがる物って何か知ってる?」
「そうですか、遠山キンジがアリア先輩にプレゼントを……」
「何か言った?あかりちゃってあれ?あかりちゃんどうしたの?」
「いえ何でもありませんちょっと急用を思い出したのでこれで失礼します!」
「えっ?あ!ちょっと」
そう言ってあかりちゃんは足早に帰って行った。
ど、どうするよオレ!頼みの綱のあかりちゃんまで居なくなっちゃったよ!
オレは急いで雪姉に電話した。
「もしもし雪姉!雪姉が貰ってうれしい物ってなに?」
「いきなりどうしたの?シュウちゃん?」
「いいからどんなのを貰ったら嬉しい?」
「んー?プレゼントなら何を貰っても嬉しいけどやっぱり形が残るものよね」
「そうか!ありがと雪姉」
「あっちょっとそれだけ?!」
それだけを言い残して雪姉との電話を切ったオレはある場所に大急ぎで向かっていった。
はぁはぁはぁ、ま、間に合った?今は午後11時50分……ぎ、ギリギリだ……オレはプレゼントをなんとか作って今、まさにアリアに渡そうとしているのである。
あ、アリアはどこだ?
「シュウ!あんた人を呼んどいて何遅れてんのよ!」
「わ、悪かったアリア!ん?アリア、その指輪どうしたんだよ」
アリアには左手の薬指には指輪がはめられていた。
「えっ!こ、これね。き、キンジの奴が誕生日プレゼントって言ってくれたのよ」
「えっ?でもそれって左手の薬指だよな……」
「そうなの、キンジのやつ一体何を考えているのか分からないわ」
やっちまいやがったなあのバカキンジ、こんなことも知らないのか?いくらヒス持ちだからって一般常識ぐらい覚えとけよ。
でもあながち間違ってはいないかもな、アリアも嫌がってはなさそうだし。
「あーキンジの後で悪いがオレからもプレゼントだ」
「えっ?シュウからも?」
「ああ、お誕生日おめでとう」
そう言ってオレはペンダントを渡した。
「この銀のペンダントは中にガバの弾が一発だけ入るように作ってある」
「これってシュウの手作り?」
「ああ一応、まぁ御守りとでも思っておいてくれ」
「ありがとシュウ!」
「ああじゃあな」
さてと、これからどうするかな〜
オレは自分の寮に戻ってからソファーに座ってだらだらとしていた。
こんなとこ彩月に見つかったらこっ酷く怒られるだろうな〜
「ただいま」
お!キンジのやつ帰ってきたな
「遅かったなキンジ」
「ああ、アリアにつかまってさっきまで話してたんだ」
「ふーん、なぁキンジもしアリアがお前のこと好きだったらどうする?」
「は?何言ってんだそんな訳ないだろ」
「そうか……」
「何でそんなこと聞いてくるんだ?」
「別にどうでもいいだろ、ちょっと出かけてくる」
オレはそう言って空き地島に向かった。
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