刀語 短編

□早く…帰ってきてよ…
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真庭忍軍12頭領が半年で半分まで減ったという話はすぐに広がった。
私は四季崎記紀の変体刀を収集したら川獺と結婚する約束をしていた。
でも、みんなみんな、奇策士と虚刀流のせいで死んじゃったんだ。
奇策士と虚刀流のせいで、真庭忍軍はめちゃくちゃになったんだ。
蝙蝠も白鷺も喰鮫も蟷螂も蝶々も蜜蜂もみんなみんな、奇策士と虚刀流のせいだ。
そして今回、狂犬が暴走してしまった責任で川獺が死んじゃったんだ。
私、川獺がいなきゃ生きてられないよ。
いつものようにみんなで帰ってきてよ…
いつものように、蝙蝠と一緒に悪戯しにきてよ。
私、寂しいよ…
ーーーーーーーーーーーーーーー
………
「ん…」
ひなは目を覚ました。
そして、身支度をし部屋を出た。
「ひなさまっ!お、お、おはようございます!」
オロオロしながら挨拶をしてくれた人鳥。
「おはよ!人鳥ちゃんっ!今日も可愛いねっ!きゃはは!」
ひなは、無理に明るくする。
「そ、そんな!?可愛いだなんて///」
人鳥は、顔を赤くさせ照れる。
「きゃはは!可愛い〜!じゃあ…みんなのとこ行こっか?」
「あ、はい!!」
私の後ろをテトテトと一生懸命ついてくる人鳥。
本当に可愛いと思う。
「あ!おはよう!鳳凰!寝癖すごーい!きゃはは!」
「お、おはようございます!鳳凰さまっ!」
寝起きの鳳凰が廊下を歩いていた。
「ん?…あ。おはよう。お主らどこに行くんだ?」
「きゃはは!人鳥ちゃんとデートだよ!きゃはははは!」
「ひなさまっ!?デ、デートだなんて…///」
また顔を赤くさる人鳥。本当に可愛い。
「ふむ。お主、暇なのだな?ひな。そしたら、我の団子を買ってきてくれ。」
「えー!?なんで私がいかなくちゃならないんだよー!!もー!面倒だなー!ま、暇だから行ってやるよ!きゃははは!」
「あの、あの、ほ、鳳凰さまっ!僕は…」
「お主は我を癒してくれ。」
「うっわー!きんもーい!ショタコンや!ショタコン!!きゃははは!」
「癒し!?そ、そんな、僕に出来るわけ…」
「できるできる!鳳凰はショタコンだから♡変態だからしょうがない!きゃははは!」
「ひな、我の断罪e「よし!行ってくるね!きゃはは!」
ひなは、鳳凰の言葉を遮り城下町へと向かった。
「うーんと…おじちゃーん!」
「はいはい!あ!ひなちゃんじゃないか!!久しぶりだねぇ!元気しとったかい?」
「うん!うん!見ての通り元気元気!ってことで今日もたくさんのおまけ楽しみにしてるからー!」
「はいはい!じゃあなににするのかい?」
団子屋につき、鳳凰に頼まれたものを次々と注文する。
「あとは…みたらし団子20本だね!よろしく!おじちゃん!」
「はいよ!じゃあ…そこの椅子に座って待っとき!」
「はーい!」
そういい、私は団子屋の前にある長椅子に座った。
「はぁ…やっぱり明るくするのは辛いな…早くみんなに会いたいよ…」
ボソッと独り言を呟いた。
「あっれー?あれって、子猫ちゃんじゃないのかぁ?子猫ちゃんにめっちゃ似てるぞぉ?きゃはきゃは!」
「お前、無駄にうるさいぞwあ、でも似てるなー」
「なるて似、もで。りもうこ、いさるう」
「本当にひなちゃんかしら〜?抱きついていいよねん?抱きつくわよん!」
「狂犬?ひなは私の性奴隷なんですから!私より先に手を出さないで下さい!いいですね、いいですね、いいですねぇ!」
「やめろ。お主、力強いから、もしひなだったら死ぬぞ。あと、喰鮫。死にたいのか?」
「蟷螂殿の言うとおりだな。」
「蟷螂さんと蝶々さんの言うとおりです。狂犬さん。あと、ひなさんに触れたら殺しますよ?喰鮫さん。」
近くから、私がずっと会いたくて願っていた人達の声が聞こえる。
「…え!?蝙蝠…川獺…白鷺…狂犬…喰鮫…蟷螂…蝶々…蜜蜂…!?」
振り返ると、そこには死んだはずのみんなの姿があった。
「え…!?え…!?」
「ほら!やっぱり子猫ちゃんじゃねぇかー!きゃはきゃは!」
「ほんとだw蝙蝠の言うとおりだったなw」
「だんとほ。」
「きゃー!ひなちゃんじゃな〜い!久しぶりねん!」
「ぐぇっ…!」←狂犬に抱きつかれた
「あぁ!私の性奴隷に「忍法、爪合わせ」ぎゃあぁぁああぁ!」
「こら、やめろ。お主は力が強すぎるのだ。ひなが苦しがっているだろう?喰鮫、次は殺す。」
「蟷螂殿…見てるだけじゃなくて助けたらどうなんだ?」
「蝶々さんが助ければいいと…」
蟷螂が、狂犬とひなを引き離してくれた。
「はぁはぁ…蟷螂、ありがとう…え、でもみんな、なんでいるの!?」
「なんでって、なぁ?きゃは!」
「俺に全部押し付けるなよw」
「…てっでんな」
「ひなちゃんに会いたかったからよん!」
「性奴隷は性処理のためn「爪合わせ」ぎゃあぁあぁ!」
「狂犬、お主はなにを言ってんだ。喰鮫、私の妹に手を出すな。」
「蟷螂殿、ひなの言ってること全く無視だな。」
「蝶々さん…人に言えませんよ…」
「ほ、本物だよね?夢じゃないよね?幽霊だよね?足あるよね?」
「きゃはきゃは!なに言ってんだぁ?こいつ!」
「本物だよん!」
「ろみてっねつ、たぺっ頬」
「ひなちゃん、相変わらず面白いわねん!」
「私があなたをあなんことやこんなことs「忍法爪合わせ」ひぎゃあぁあ!」
「お主の目はおかしいのか?喰鮫…いい加減にしろよ。」
「幽霊じゃねーよ!ばっかじゃねーのか?喰鮫、下ネタはそれで終わりにしろ。」
「足ありますよwwひなさん、頭おかしいんですか?」
7人が笑顔で言う。
「蝙蝠…川獺…白鷺…狂犬…喰鮫…蟷螂…蝶々…蜜蜂…うわぁあぁぁああぁあぁあん!!寂しかったよぉおぉおぉおおぉ!」
ひなは、今までの寂しさでたくさんの涙がでてきた。
「うお!?ひな!?だ、大丈夫か!?」
「おいおいおい!?ここで泣くなって!!」
「?!なひ」
「きゃあ!ひなちゃん!?」
「!?う、嘘ですから!あなたを性処理に使いませんよ!?」
「!?ど、どうした!?腹でも痛いか!?」
「うお!?ど、どうした!?誰が泣かせた!!喰鮫か!?蟷螂殿か!?蜜蜂か!?」
「わわ!?ひなさんっ!?どうしたんですか!?僕がバカにしたからですか!?冗談ですよ!?冗談ですからね!?」
「ひっく…ひっく…だってぇ!だって、みんなが死んだって話だったからぁ!!」
「確かに死んだぜ?なぁ?きゃっはぁあぁぁああ!」
「あぁ。確かに死んだよん?てか、無駄にうるせぇよ!蝙蝠!」
「だん死、だん死」
「み〜んな、死んじゃったんじゃな〜い?」
「戦闘流は、参りましたねぇ」
「虫組も死んだぞ」
「あぁ。あの化け物ねぇちゃんにやられたもんなぁ!」
「虚刀流のお姉さんは、本当に化け物でしたもんね。あぁ。怖い、怖い、怖い…」
「…え?じゃ、じゃあなんでいるの??」
「きゃはきゃは!死んだんじゃなくて『死にかけた』だな!」
「だな。みんな死にかけたなぁ!」
「けかに死、けかに死」
「そうねぇ!『死にかけた』の方が正しいわねぇん!」
「私なんて、大量出血で危なかったんですよ?」
「虫組は、瀕死状態だったな。」
「あのねぇちゃんが強すぎただけだ!」
「虚刀流の姉…怖い、怖い、怖い、怖い、怖い…」
「え?みんな、だ、誰かに助けてもらったの?それともただ単に生命力が強すぎるだけ?」
「自力で、地獄から這い上がってきたんだよ!きゃはきゃは!」
「そうそう!自力で這い上がってきたんだよん!」
「かるあけわな」
「死んだふりというのも忍には必要だからねん!」
「戦闘流と虚刀流が、地面に放置だったからいいものの…あぁ。恐ろしいですね、恐ろしいですね、恐ろしいですねぇ!」
「虫組は、危険だったぞ。下手すりゃ、死んでた。」
「蟷螂殿は、あのねぇちゃんに惚れていたんj「蝶々…その口を」すいませんでした。」
「え…!?蟷螂さん、あの虚刀流の姉が好きに…!?嫌だ…嫌だぁあぁ!!ぼ、僕の方が蟷螂さんのことを…!「蜜蜂…抑えろ…」蝶々さん…」
「蝙蝠…川獺…狂犬…喰鮫…蟷螂…蝶々…蜜蜂…うわぁあぁぁあああぁぁああぁん!」
「?!はれお!いお、お」
「ひっく…あ…白鷺…も…忘れて…た…ひっく…わぁあぁあぁああぁん!」
「!いどひ?!えぇえぇえぇええぇえ」
ひなは、みんなに抱きつき思いっきり泣いた。
みんな、よしよしと、頭を撫でてくれた。
喰鮫は、腰をさわさわしてきて虫組にしばかれていた。
「じゃ、鳳凰の団子とったら帰るとしよう。」
「だな。蟷螂のいう通りだな」
「みんな、早く帰るわよん!」
団子を受け取るとみんなで真庭の里へと向かった。
ーーーーーーーーーーーーーーー
「遅かったな!どれだけ我が待っていたと思っている!?」
「きゃははは!ごめんねぇ!!鳳凰!」
「きゃはきゃは!相変わらず団子好きだなぁ、鳳凰さん!」
「だな。鳳凰さんよぉ、太るぜ?」
「よれく、れそ」
「あら。鳳凰ちゃん。あなた最近中年太りしてるのよん?控えめに…ねん?」
「いいですね、いいですねぇ!」
「お主は…本当に団子しか食わないんだな」
「鳳凰殿、流石に50本は…」
「50…本…!?」
「…は!?蝙蝠!?川獺!?白鷺!?狂犬!?喰鮫!?蟷螂!?蝶々!?蜜蜂!?…え!?ど、どういうことだ!?死んだんじゃ!?」
「ふぇえぇ!?み、みなさん!?」
鳳凰と人鳥は、後から登場したみんなに驚いた。
「よぉ。鳳凰さん、人鳥。」
「よ!鳳凰さん、人鳥!きゃは!」
「!鳥人!凰鳳!っよ」
「鳳凰ちゃんっ!久しぶりねんっ!」
「鳳凰…久しぶりだな」
「鳳凰殿wwwwwwすごい顔wwwww」
「こ、こんにちは!鳳凰様」
「えとね、団子屋でみんなに会ったの!めっちゃ驚いたぁ〜!きゃははは!」
「驚いたんじゃなくて、泣いてたけどな!きゃはきゃは!」
「すっげぇ、顔してたもんなぁwww」
「泣いたのか!?お主が!?いつもアホ面しているのにぃ!?」
「えぇ!?泣いたんですか!?いつも笑っているひなさまがぁ!?」
鳳凰と人鳥が驚く。
「え…あ。うん。まぁ。」
「「ええええええええ!?」」
「なんで、2人とも驚くの?失礼だなぁ!」
「こほん…まぁ、それはいいとして、なぜだ…?」
「細かいところは気にしない☆気にしない☆きゃはきゃは!」
「だな!」
「ん。そうだ!川獺。時間ある?」
「ん?あるよん?」
「じゃあ川獺、ちょっと行こう?」
「あいよ。了解!」
「きゃはきゃは!早く戻って来いよぉ?」
「はーい!わかった!きゃはは!」
ひなと川獺は部屋を出た。
「…川獺」
「ん?」
「寂しかったんだよ…?私が…どんだけ…みんながいなくって…寂しかった…と…思…う?特に…大切な人が…いなくなったって聞いて…死のう…としたんだよ…」
「そっか。ごめんな?でも、会えてよかった…」
川獺は私にキスをしてくれた。
そして、手を繋いでくれた。
「か、川獺…」
「ひな…」
「きゃはきゃは!本当は結婚するつもりだったんだよな!」
「「!?こ、蝙蝠!?」」
「え?なんで、知ってるの!?川獺、話したの!?みんなには内緒って言ったのにぃ!?川獺のばかぁ!」
「俺、言ってないぞ!?蝙蝠!!なんで知っているんだよ!!」
「みんな知ってるぜぇ?おめでとうと言うべきだな!きゃはきゃは!お二人さん、おめでとう!」
「ありがとう!蝙蝠!」
「ありがとうな?蝙蝠。」
「いいってことよ!きゃはきゃは!絶対幸せに慣れよな!」
「「うん!」」
「大好きだよ!川獺!」
「俺も。もうお前を泣かさないからな。」
2人は抱きつき、キスをした。
ーおまけー
ーーー数日後ーーー
「ちっ!目の前でいちゃつくなっ ていうの!!夜になれば、ねているはずの隣の川獺のベッドから女の喘ぎ声がするし何が起こったと思えばヤっちゃってるしよぉ!俺のこともかんがえろっていの!」
「きゃはは!ごめんねぇ?てか、起きてたのかよ!?バカ!!」
「あぁ?お前の喘ぎ声がでけぇんだよ!!」
「いやあぁああぁあ!?な、なんてこと大声で言ってんの!?ばかぁ!あほ!この!ばかぁ!」
「ちょ!?だからって、俺を揺さぶらないで!?俺、吐いちゃうよぉ!吐きやすいんだよ!やめろ!吐いちゃうぅうぅうぅぅうう!」
「もう!川獺も、なんか言ってよ!ばかぁ!」
「きゃはきゃは!だから俺の前でいちゃつくなって言っているだろう!このバカップル!」
「きゃはははは!この非リア充やろう!ざまぁ!」
「あぁ!?襲うぞ、こらぁ!」
「おい、蝙蝠!俺のひなに手を出すなよ!?」
「うるせぇ!俺はこいつを襲う!ムカつくしな!」
「きゃあぁああぁぁあ!やめろぉおぉおぉおお!私は川獺だけのものだぁあぁ!第一、なんで襲うんだよぉおぉおお!?溜まってんのか!?この非リア充やろう!」
「おいこらぁあぁ!!蝙蝠ぃいぃいいぃいぃいい!手を出すなぁああぁ!」
「うるせぇえぇええ!なんなんだよ!こいつ!マジで襲う!」
「いやぁああぁあぁあ!」
そんなこんなでひなは、みんなと幸せに暮らしました。

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