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□ただいま。
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幸「失礼します3年C…「幸村か!早くこっちに来てくれ!」はい。」
なんだよ、教師の分際で殺そうかな(黒笑)
冗談だよ、冗談。
(精市、お前が言うと本気に聞こえるby柳 蓮ニ)
教師の元にいくと俺を呼んだ教師は真っ青な顔をしていた。


幸「先生、なんですか?」

教「幸村、神月はいるか⁈」

幸「いえ…今日は休みですが…。」

教「やっぱりな…。」

俺の目の前で一人納得する教師。
なんだよ、神楽に何かあったのか⁈

幸「先生、神楽に何かあったんですか⁇」

教「いや、神月が家に帰っていないらしい…しかもこの雨の中、傘も荷物も持たずに…。」

幸「えっ⁉」

教「とにかく、先生たちも探すから幸村たちも神月を捜してくれ‼」

幸「わ、分かりました。」

なにも持たずに神楽が消えた?

俺は焦り仲のいいブン太と仁王のところに駆け寄った。

幸「神楽が消えたらしい!!
ブン太、仁王、神楽のことで何か知らないか?!」

仁「…神楽…が消えたじゃと?」

ブ「…元気がないのは知ってたけど…あ…まさか…」

幸「ブン太何か知ってるのか?」

ブ「氷帝の芥川が同じようなことになったらしい…」

幸「それが何…?」

ブ「理由がBR法だって…跡部から聞いた。神楽の奴…優勝者なんじゃ…」

仁「【連続神隠し】の事じゃな…!!」

幸「だとしたら…いる場所は限られてくるね…跡部に聞いてみる!!」

跡部に電話すると氷帝も一緒に探してくれるらしい。

滅多に起きてない芥川が起きているからそういう人がいきそうな場所はないかと聞くと…

芥『BR法で死んだ人たちが埋葬されるお墓があるんだC。神楽そこに行ったかも…』

との事。
場所は立海から近く走って行ける距離だった。

俺はブン太と仁王をつれそこに走った。


行くと氷帝がついていて芥川は何かに怯えているようだった。

そこは出入り自由の地下のお墓。


薄暗く思い空気だった。

今年度のお墓がある場所に行くと。

幸「神楽…。」


雨でびしょ濡れになり、雨の水滴か涙かわからないくらい顔がぐしゃぐしゃだった。

『精市?…みんなまで…。』

幸「神楽がいなくなったって聞いて、探した…」

『…ここにいるのは私が殺した仲間。皆私が殺ったの。爆弾の入った、首輪にわざとクナイを当てて爆発させ、殺した。』

幸「神楽…」


『…死ぬのが怖かった…!!皆とテニスをしたいそれよりも…死ぬのが怖かった…だから殺した…。』

?「君には辛い思いをさせたね。」


ふと聞こえた声に驚き声のするほうに顔を向けると…

『榊、監督…。』

榊「学園長を止められなかった。
本当にすまなかった。」

『榊監督のせいじゃないです…。狂ってしまったのは私だけでいいんですから…。』

幸「え?」


『一度私はこの殺し合いを【ゲーム】と呼んだ。そんな私はもう普通じゃなくなってしまった。』

一同「……………。」

『…だけど私には皆の分まで生きる義務がある。だから…最後の挨拶をしに来たんです!!決めたんです。前を向いて生きていこうって…聞こえるんです…前だけを見ろって…
だから…最後の挨拶なんです!!』

幸「神楽…。」

『心配かけてごめんなさい。
私はもう大丈夫だから!!』

幸「神楽…。」

『ん?』

幸「お帰り。」

『ただいま!!』

神楽は俺たちが思っているよりずっとずっと大人だった。

ずっとずっと強かった。


帰り道ふと聞こえた…

芥「ねぇ跡部」

跡「なんだ?」

芥「俺、神楽みたいになりたい。」

跡「なれるさ…絶対に…」


神楽は芥川の闇も晴らしたみたいだった。

その強さは少し羨ましかった。

きっと俺たちは知りすぎたんだ…

戻れるならあの日みた夜空の日に…







ただいま。
(皆との思い出が)
(消えないうちに)
(終わらして…)
(そんなことを言えるほど僕らは大人じゃない。)
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