short

□届かなかった願い
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『なーんだ、精市か。』



人が見舞いに来てるんだけどな…(黒笑)




そう思ってると神楽はくすっと笑ったあと




『精市、私ねもうテニスができないんだって』





そう言った神楽は少し笑ってるような気がした。






『今まで隠し隠しやって来たけど、なんか炎症?骨に負担かけ過ぎて腐ってきてるんだって。これ以上はもう無理だって』





怒られちゃったー。




そういった神楽の感情は読み取れなかった。





『でもね』





なんて声をかけようかと考えていると神楽がまた話し始めた。





『大丈夫だから。ほら私、一応首席でしょ。努力もできる良い子でもあるし、テニス一つできなくなったってどーってことないから』
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