Main novel

□オトコの領分[前編]
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俺、佐伯 楓は芸能界でモデルやってます。

…というか185.8センチの長身と小顔に端正な顔つきの美声年が東京なんかをふらふらしてたら誰も飛びつくよね。

ってマネージャーに言われました。


『ねぇ、君。モデルさん?もう事務所とか入ってるのかい?』

なんだ、と思って振り返って見ればメガネに黒スーツのイケてるサラリーマンじゃん!

とか思ってたんだけど…


”デカ…いな、この人俺とごぶごぶ?“

ド田舎に育ったちゃった俺が見上げる相手なんて居やしなかったのにこの男は俺よりまさかのデカかった。

”うひゃー、珍しいーぃ!“


とか思ってフムフムと眺めていると

『あのー、聞いてる?』

『あ、あぁ!スミマセン!で、なんですか?事務所?入ってないッスけど…』

”チョット怖いな、この人。逃げる?逃げる、俺?“


すると、その言葉を聞いたとたん男は後ろを向いてガッツポーズ…

『今日の俺はツイてるかも…』


”…丸見え、まるぎこえですよ、オジサン…“


『えーと、私、このような者なのですが君、私の所でモデルやらないか?』





目が…とびでっかと思った…



“芸能プロダクション…て、これ俺へのスカウトぉぉぉぉお!!?”
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