DRRR(share house)
□#001
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池袋繁華街−−−
「んじゃ、今日もお疲れさん」
「お疲れっす」
仕事を終えた平和島静雄は上司のトムと別れると煙草を咥えた
〜♪
煙草に火を点けようとした時携帯の音が響いて通話ボタンを押す
「あ!静雄さん?お仕事お疲れ様っすー!」
携帯を耳に当てると煩いほど明るい声が聞こえて来る
「ああ、紀田か…どうした?」
電話の相手は紀田正臣であった
「お願いがあるんですけど〜帰りにポテチ買ってき…「断る」
そう言って強制的に通話を終了させる
「ったく、俺を何だと思ってやがる」
そう言いながらもコンビニに足を向けた
近道であるいつもの路地裏を歩いているとビルとビルの隙間に人影が見えた気がしてもう一度そちらを見やる
「女?」
恐らく酔っ払いだろうなと思った
「おい、アンタ…こんなとこで寝てたら危ないぞ」
男なら放っておいただろうが後で此処で女が襲われたなんて聞いたら胸くそが悪い・・・そう思った静雄は女を起こそうと頬を軽く叩く
「冷え切ってんじゃねぇか」
女の肌は妙に冷たかった
「クソ…面倒くせぇな」
静雄は女を担ぎ上げ取りあえず一目の付く所に置いて帰ろうと思ったのだが・・・
「なんだこの傷」
女の様子に静雄は咥えていた煙草を落とした
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