黒子のバスケ-短編-

□王子様は誰ですか?
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どうして白雪姫は毒リンゴ食べたんでしょうね?
と、黒子が言うものだから…

「黒子っち黒子っちっ!黒子っちが毒リンゴ食べて眠ってしまっても、俺が王子になって黒子っちを目覚めさせてあげるっスよ〜キ…キ…キスして起こすっスー(/▽\)♪」
「ありがとうございます。丁重にお断りします」
「うぇーんっ(。´Д⊂)」
黄瀬…丁寧ながらもお断りされ撃沈。


「テツ、元とは言え相棒だった俺がキ」
「結構です青峰君」
青峰…全否定され撃沈。


「黒子、仕方ないから…キ、キスして起こしてやってもいいのだよ///」
「あ、僕ツンデレいりません緑間君。辞退させていただきます」
緑間…性格否定され撃沈。


「テツヤ、僕が王子になって迎えに行くよ。安心して待っててくれ」
「赤司君…王子役はもう少し身長伸ばしてからのほうが良いと思います」
「・・・・・・」
赤司…身長否定され撃沈。


「黒ちーん!俺ねー小人になって毒リンゴから黒ちんを護ってあげるー」
♪はいほ〜はいほ〜おかぁあしがすっきー!紫原はご機嫌に歌っている。
「なんか…君が毒リンゴ食べちゃいそうですね、紫原君」
紫原…小人に立候補し撃沈回避。


「だいたい何で僕が白雪姫なんですか。どうして毒リンゴ食べたのか不思議に思っただけなのに」

「黒子、奴等の気持ちも察してやれ。今いるメンバーがキセキと俺だけだしな。仕方ないだろ。だいたいお前がスノーホワイトの話をしたのが悪い!」

個々にコーヒー紅茶お茶にお汁粉お菓子を配りながら、火神はお前が悪いと黒子にデコピンする。

「痛いです、火神君」黒子が抗議の声をあげた後、一瞬凄まじい殺気が火神に注がれたが、いちいちそんなもの拾ってられないと火神は無視した。

今日は黒子に逢いたい!逢わせろと煩いキセキ達がストバスの予定を(無理矢理)入れ火神のマンションまで押し掛けて来ていたのである。
おかげで2人きりの休日はパーだ。


「仮に百歩譲って、僕が白雪姫になっても皆さんには小人さんになってもらいます」


(((((このメンバーで小人?!)))))


「“7人の小人”だろ?あと2人足んねえぞー」
「高尾君と君でピッタリになります」
「俺も小人かよっ(怒)」
「赤・緑・青・黄・紫・黒・赤黒mixとカラフルな小人さん達になりそうですね」

ふふふ(*^w^)と楽しそうな黒子を横目に、仮にもお付き合いしているのだから、自分が王子でいいじゃないかと思う火神である。ごもっともです。

「じゃあさー黒ちんは誰を王子にするのー」
紫原が不満気に黒子に問う。
「そうですね、王子様なら氷室さんがいいです。あの顔なら王子様も似合うと思います」


その後、どんよりした雰囲気の中で昼食を取り、午後は組合せで揉めたがキセキ達と火神、黒子の7名はバスケを楽しみ久しぶりの休日を満喫したのであった。

そして現在、火神は黒子を家まで送っている途中である。
「なぁ、なんでタツヤが王子なんだよ」どうやら火神は未だに不満なようで、黒子に話をふった。

「別に深い意味は無いんですが、氷室さん…似合いそうですよね」

―王子がはいてるモコモコしたパンツに白タイツ―

「は?(゜Д゜;;)」
「それだけですよ、火神君」


火神は指輪に誓った。タツヤが都内に来るときは、黒子との接触を全力で阻もうと!

-END-

小人…笠松先輩や桜井君もいいですねぇ…王子様は原澤監督も捨てがたいな。

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