黒子のバスケ-短編-

□黒子の願い
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僕には夢がある…誰にも言ったことはないけれど。

いつか叶うといいな…と思いながら、黒子テツヤは短冊に願いを込めて書いておきました。


【火神君の頭がもう少し良くなりますように】
コロコロ鉛筆に頼りすぎてはダメですよ、まったく。WC…優勝しましょうね、火神君!


【ニャンコ先生をぎゅうっとして、黄瀬君と斑の背に乗りたいです】
僕への愛情を“カタチ”にしてくれると信じてます。コネでも何でも使ってどうにかしろ。


【青峰君、今年の夏はお祭りの舞台でマジラブ2000%歌ってください】
アンストッパブルと言われた青峰君なら、絶対歌って踊れます!てゆーかやれよ。


【紫原君が大トトロになって空を飛べますように】
トトロになった紫原君と葉っぱの傘をさしてお散歩したいです。バスケより君を活かせる職業ですよ。


【赤司くんがポケモンマスターになって、僕にオタマロをくれますように】
不可能なんて無い赤司くんなら、ポケモン世界から1匹くらい持って来れますよ。つか持って来い。


【緑間君がピーターパンになれますように】
あの衣装、似合うと思うんですよね。そしてティンカーベル捕まえて来てください。羽根からキラキラが出るアレやってみたいんですよね。とっとと連れてこい!


「こんな感じですかね?」
「黒子…火神以外は希望とは別にさりげなく毒吐いてるな」
「海常の笠松さん?どうしてここに。お一人ですか?」

黒子と笠松がいる場所、それは病院。
黒子はエアコン温度下げすぎて風邪を引いた火神の付き添いに来ていたのだが、七夕が近いせいかロビーには立派な竹とカラフルな短冊が設置してあったのだ。

「ああ、俺も付き添いだ。親戚が居るらしい」
「そうなんですか」
「?」
じーっ]ガン見]Φ_Φ)
「黒子?どうした」
「笠松先輩が真田幸村の甲冑を来て、バスケしてる所が見たいです」
「はあ?(; ̄Д ̄)?」

黒子が短冊を手にしたので、笠松は慌てて止めにはいる。

「笠松先輩もお願い事、書いたほうがいいですよ。明日は七夕ですから」
そう言って黒子は笑った。そんな風に、普段は見せない顔を見せるものだから…笠松もつい短冊に願い事を書いてしまった。
「何を書いたんですか?」
「教えん!それより、あれは火神じゃないのか?」
ヨロヨロしながら歩く火神はまるで熊のように見える。
「失礼します」と礼儀正しく挨拶した黒子を見送り、笠松は竹に短冊を結び付けた。


【黒子の願いが叶いますように】



-END-

こんな話を書いてますが、キセキ大好きですよ。明日は七夕ですね〜晴れるといいなあ。

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