黒子のバスケ-短編-
□七夕のお願い-黄瀬涼太の場合-
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「今日は七夕っすねー黒子っち」
「そうですね」
今日は七夕…今年の七夕は日曜日。部活もなく、黄瀬と黒子は久しぶりのデートを楽しんでいた。
買い物しながら通りを歩いていると、ふと立派な竹に色とりどりの短冊が目に入った。
どうやら客に短冊を配って、願い事が書かれた短冊を竹に飾ってくれるらしい。
「黄瀬君は…何をお願いするんですか?」
黒子は短冊を手にしながら、黄瀬を見上げて問う。
「俺っスか?俺は・・・これっスよ」
【黒子っちとずっと一緒にいられますように】
「…黄瀬君…」
僕は、僕の願いは・・・
【ウィンターカップで優勝します!】
「黒子っち酷っ(゜■゜;)!!!!!」
「あ、もう1枚あるんですよ黄瀬君」
すみません、そう謝罪して黒子は黄瀬の頭を背伸びして撫でた。
【黄瀬君と笑って過ごせますように】
「2人で一緒に笑ってられたら幸せだなって、そう思うんです」
「黒子っち…」
短冊を竹に飾り付けてもらった2人は、竹飾りを見上げそっと手を繋ぎ歩き始めた。
「でもバスケでは敵ですからね、黄瀬君っ!」
「あーはいはい、わかってるっスよ黒子っち」
-END-
マルシェは黒子のバスケから幸せもらっています。