黒子のバスケ-短編-

□黄瀬くん…やってください。
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「黄瀬君、お願いがあるんです」 と見上げてきた黒子っちは、ちょっと…と言うかかなり真剣な表情で。

「ど、どうしたんすか黒子っち!」

黄瀬きゅん好き♪とか言われたらどーしたらいいっスかーっ!うわ、ドキドキしてきたッスよ(/ω\*)

「これ…」
「へっ?!(・◇・;)?」

すいっ、と手渡されたのは紙バッグ。重さはさほどない。
かぱっと開けてみればそこには白と青の、いわゆる“セーラー服”じゃないっスかっ!!

「こここここれっ!黒子っちが着てくれるんスかっ」
「何を言ってるんですか、黄瀬君。君が着るんですよ」


―えっと…(; ̄Д ̄)?・・・耳がおかしくなったっスかね?今、俺に着ろって黒子っちがゆったような…―

「大丈夫です黄瀬君。耳は正常ですよ、君が着るんです!」
黒子っちはつらつらと続けて言った。「僕セーラームーン好きだったんですよね。黄瀬君なら金髪だし色白だし適任です」と爽やかにのたもうた。

「いや、それは…いくら黒子っちのお願いでも…黒子っちのあみちゃんのが良くないっすか?」
「うさぎちゃんじゃないとダメですっ(怒)黄瀬君なら無駄にイケメンですし似合います!」


ぎゅむむむっとセーラー服を押し付けて、黒子は鬼のような一言を突き付けた。

「月にかわってお仕置きよ!」はポーズ付きでお願いします。


―ポーズ付きで…ポーズ付きで…ポーズ…付き…―


遠のく意識の中で黄瀬は、朝に緑間が「黄瀬、今日のお前のラッキーアイテムは“耳詮”なのだよ」と言った意味がやっと理解出来た。

どんなに可愛くても!どんなに天使でも!聞きたくない願いがそこにあった。

その日、一夜限りの“セーラームーン涼太”が黒子の為に現れた…らしい。

-END-
個人的にプリキュアよりセーラームーンがいいな。

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