黒子のバスケ-長編-
□ぼくが黒子になったわけ
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「お前は黒子みたいだな…小さくても気が強くて、自己主張して。でもっておやつに釣られて。アイツな、バニラシェイク好きなんだわ。でもなんて言っても一番は、お前のその瞳の色だな…それは…」
―それは黒子の瞳の色にそっくりだ―
黒子…火神君がよく言う言葉。
どうやら僕は“黒子”と言う人に例えられてるらしい。
『にゃぁあん』
何でも良かった。
大好きな火神君が抱っこしてくれて。
すりすりすると、くすぐったそうに笑ってくれて。
お返事すると、偉いなって撫でてくれた。
僕は…これからもこの生活が続いていくのだと、微塵も疑いもしなかった。