中編
□ヒマワリ
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放課後。
図書委員所属の私はいつものように無事仕事を終え、いつものように一人で帰路についた。
はずだった。
マ「あははっ!それほんと?」
黄「そうなんスよ!そんでその時笠松先輩が――」
マ「あはははっ!」
名「…………」
なんで、私は今、この時間にこの道を歩いてるんだろうか……。
どうして、目の前のあの二人は今、このタイミングでこの道を歩いてるんだろうか……。
神様、私何か悪いことしましたか?
嫌がらせですか?
泣いていいですか?
数メートルの距離を保っている私の存在に二人とも気がついていないことだけが、唯一の救いだ。
あぁ早く家に着けばいいのに。
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