短編
□唐突なラブレター
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―――ガラガラ
早朝、私は誰よりも早く教室の扉を開けた。
名「ふぅ、なんとか間に合った」
別に私は、いつもこんな時間に登校しているわけじゃなくて……。
黒「おはようございます、苗字さん」
名「きゃ!?あ、お、おはよ。黒子くん」
黒「今日、日直ですよね?」
名「え?うん、そうだけど」
なんで黒子くんがそんなこと知ってるんだろ?
黒「僕もなんです」
名「あ、もう一人の日直、黒子くんだったんだ」
いつもだったら前日に確認するんだけど、すっかり忘れてしまっていた。
これも黒子くんの影が薄いから?
名「なーんて、ただ忘れてただけだよね……」
黒「……?どうかしましたか?」
名「あ、ううん!なんでもない!今日はよろしくね、黒子くん!」
すると、黒子くんは微笑んで答えてくれた。
黒「はい」
これが、今朝の出来事。
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