- POETRY -
□non title
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貴方が僕に付けた傷は
あまりにも浅くて
時が経てば消えてしまいそうな程
僕が貴方に求めたモノ
貴方には わからなかったのでしょう。
僕も貴方も幸せでは満たされない生き物だから。
傷以外、何も求めない
途絶え続ける喜びなど要らないから、一生消えない傷と痛みが欲しい。
時間を戻せば「笑ってる僕」が居た。
あの時の思い出は心に残る痛みに変わる。
もっと強く愛して欲しかった。
肌に感じるぬくもりが足りなかった。
悲しい時程、傍に貴方が居なかった。
片時も貴方を忘れることはなかった。
だからもっと、だからもっと、せめて深い傷を付けて欲しかった。
貴方が僕に残した唯一の傷をいつまでも消えぬように大切にしたい。
途絶え続ける喜びは要らないけれど、唯一つ、貴方を感じ続ける痛みが欲しい。