置手紙

□060818
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本当は、本当に、離れたくなかったよ…。
傍に居るだけで切なくて、悲しくて、でもそれ以上に幸せ感じてた。
離れるくらいなら、あのままがよかった。
君を忘れる日なんて永遠にない。
今までもこれからもそう。
こんな僕が言い切れる
生涯でたった一つの絶対。
こんな僕だけど、君を呼び止める勇気も権力もなくて、自分に失望した。
それでも僕は君しか見えなくて、離れていても、忘れたことはなくて。
こんなに人を愛したことはなくて。
こんなに会いたいと思う人が居るって現実が温かくて
正にこの気持ちが幸せなのかなって…。
どんなに想っても、手を伸ばしても、君には届かないけれど、それでいい。
離れてみて、やっと気付けた。
人を愛することに資格も理由もない、と。
歳も距離も関係も。
愛こそ、自由だと思った。
悲しいけれど、僕の愛は君に届かない。
けれど、それでいい。
そんなことさえも許せる。
僕はただ、君を好きで居たいから…。
心からそう思えるから。




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