幼馴染以上恋人未満
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3人は屋上を後にしようと階段をくだる
「小学校のころ通ってたあのスイミングクラブもう少しで取り壊しになるって――」
渚がそう言いながら階段をぴょんぴょん下りていく。遙は一瞬目を丸くした。
「だから!その前に!みんなで行ってみない?」
「あれを掘り起こしに?」
真琴が言う。
「そう!夜にコッソリ忍び込んで〜「行くなら勝手に行け!」そんなこと言わずにさ〜ハルちゃんも一緒に行こうよ!「行かない!」面白そうだと思わないの?「思わない」うへぇ〜………」
渚は項垂れる。
「折角だし行ってみようよ!「嫌だ!面倒くさい!」行けば、プールもあるよ?風呂場じゃなくて…大きな、プール」
真琴がそう言うと振り返る遙の瞳は輝いていた。
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