幼馴染以上恋人未満

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プールはキレイに補修されまだ、肌寒いのに遙はプールで泳ぐ。


「ハル!?まだ、ダメだって!!!」


と、真琴は注意する。
気持ちよさそうに泳ぐハルの姿に名前は微笑んだ。


「ふふ――…あたしもみんなと泳ぎたいなぁ」


「!?……」


ポツリと小さな声で呟いた名前に真琴は目を見開く。



――――――――――
―――――――
――――。



帰り道。


「じゃあ!またねハル!」


「ばいばい!」


「おう」


遙と別れを告げて2人に気まずい雰囲気が漂う


「…………」


「…………」


長く伸びた影を見つめながら歩く2人。


「名前――」


沈黙を破ったのは真琴だった。
急に名前を呼ばれ驚く名前。


「な、なに……まこ?」


「知らなくていいって言った、あの事故のことちゃんと話すよ」


「!?……そのことは…聞いたよ――凛に。」


予想していなかった人物に真琴は驚く。


「凛……に」


「うん。あの日の夜に凛に電話したの…そして、聞いた。あたしがスイミングクラブに通ってた事とクラブの女子にいじめられて、プールで溺れた事で記憶喪失になったことも……。」


そう言って、真琴を見つめる。


「そう……。」


「だからね、あたし思い出そうと頑張ってるんだ。家にあるアルバム見たりとか、大会の時の賞状とか。思い出せなかった記憶を少しずつ思い出そうとしてる」


「!?………」


「写真に写ってるあたしはいつもまこの隣で楽しそうなんだ。やっぱり、幼馴染って感じがしたよ。ほとんどまことの写真ばっかで…ふふ」


嬉しそうに話す名前に真琴は顔を歪ます。


“やっぱり、幼馴染って感じ”


「………それで、何か思い出せた?」


「それが……全然なんだ――。」


「そう……か」


「だからさ!あたしをいろんな思い出の場所に連れてってよ!」


真琴の手をとってお願いする。


「!?………う、うん」


――無理だ……。名前の脳に負担をかけたくない…。


「思い出して欲しんだよね?……まこは」


「……………」


その言葉に真琴は応える事が出来なかった。







俺はどっちなんだ………







モヤモヤが真琴の心を苦しめた。














次からアニメ沿いじゃなくなります…←
2013.10.20

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