うたぷり 夢小説2
□出逢い
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「な、なんで来ないの龍那…」
シャイニング事務所の一角で、天宮愛梨は歯ぎしりをする。
「龍那が来ないと藍君の機嫌が悪くなるね」
抑揚無く、ただ心からの言葉を紡ぐのは、橘神流。
「でも龍那ちゃんが遅刻するなんて珍しくなーい?」
そう言ったのは神流の恋人である、寿嶺二だ。
三人で揃って首を傾げる。
すると藍が部屋に入ってきた。
「…龍那は何処」
いきなり来たよ直球…!!
愛梨は慌てて答えた。
「それが遅刻みたいで…」
「…あぁ、そっか。…じゃ迎えに行ってくる」
「アイアイストップー!!社長の命令は守らないとだよー」
藍の体の向きが変わると同時に、ガヤガヤと部屋が騒がしくなった。
否、新しく七人もの男が入ってきたのだ。
彼らはST☆RISHのメンバーだ。
そしてその後に更に一人。
国民的アイドル、日向龍也までもが部屋に集結。
あらあら揃っちゃったわ…。
愛梨が悲しそうに呟く。
「…ボク、コーヒー買ってくるから」
藍が席を立った。
煩いのが心底嫌そうに藍が出て行く。
三分くらい経っただろうか。
ガチャ、と扉が開いた。